論理的思考力と対人感受性

 経営コンサルタントにとって必要な知識としては、経営計画、財務、マーケティング関連があると言いましたが、仮にそれらの知識があっても、

 
・論理的思考力
 ・対人感受性


 の2つの能力が無ければ、仕事はできません。


 
論理的思考力とは、どのようなものだと思いますか?

 屁理屈をこねる人や口が達者な人は、いかにも論理的思考力があるように見えます。でもね、そうではないんですよ。


 見分け方としては・・・

 
本当に論理的思考力のある人は、人望があり、仕事の成果もきちんと上げている

はずです。

 屁理屈をこねる人は、口が回るから周囲の人がなかなか反論できないだけのことで、陰口をたたかれているし、仕事の成果もたいしたことがありません。本人は、自分が陰で批判されていることに気づいていないことが多いです。


 論理的思考力とは、簡単に言うと、

 
・きちんと事実を押さえて、そこからものごとを考える力

です。ビジネスで言えば、データをもとに考える力ですね。


 中小企業の経営者は、結構、勘で決断するタイプが多いので、データをもとにいろいろと意見を言ってくれる経営コンサルタントの存在はありがたいのです。

 中小企業だと、あまりそういう社員がいませんし。


 
普通の経営者は、何のデータをとればよいか、というところからすでに迷っています。

それを教え、採取したデータをもとにどう考えるべきかを経営者や幹部社員に教えてあげましょう。

 実践家のあなたなら、しっかりわかっているはずですから。


 次に、
対人感受性

 神田昌典氏のエモーショナルマーケティングなどで、販売時に顧客の感情を重視することの大切さがずい分広く理解されましたね。

 これは、「人たらし」とまで言われた豊臣秀吉を代表格として、昔からやられてきたことです。

 
・ヘッドの次にハートを狙う
   
のは、大昔から取られてきた戦術なのです。


 人は、正論ばかり言われると反論もできず、逃げ場が無くなります。クライアントになる見込み先の企業の社長に対して、

 「あなたがやってきたことは、これこれこういう理由で、全然ダメ。経営者としては失格ですよ」

と指摘したら、社長は「ウーム、その通りです」と答えるかもしれません。しかし、

そのように攻めてくる経営コンサルタントとは契約しない

でしょう。反論はできなくても、心は反発します。結局、何も建設的な方向に進みません。


 大事なことは、仮に社長の判断が間違いであったとしても、そう判断せざるをえなかった背景をきちんと理解してあげることです。

 皆が皆、立派な社長なら、経営コンサルタントは要りません。

 例えば、あなたは松下幸之助さんや井深大さんの指導ができますか?
 私には無理です。逆に教えて欲しい。(^_^;)


 人は助け合って生きているわけです。間違っている人をやり込めるのが経営コンサルタントの仕事ではありません。

 ただ、

経営者には「怒られたい」と思っている人が多いのも事実です。

普段、誰も叱ってくれませんから。

 別にどなる必要は無いですが、おかしいところはビシッと指摘する方がよいですね。


 中には、

 ・社長に迎合してしまう

 経営コンサルタントがいますが、これはダメです。成果が出ませんし、長期的には必ず契約を切られます。


 よいですか。契約は、

 
・こちらから切る

という気持ちが大事です。切るべきとき(自分がいる必要が無くなったとき)が来たら切ってください。切ったら、それまで月々入ってきていたお金は当然無くなりますが、その方がよいのです。


 
その気持ちでいれば、経営指導において主導権が握れます。


 いつ切られるか、と思ったとたんに、それはあなたの顔に出て、企業経営者にはすぐに見抜かれるでしょう。

 あなたは惨めな思いをするばかりとなります。


 対人感受性がある人とは、こういうところまでしっかりとコントロールできる人のことです。


 
論理的思考力と対人感受性、両方とも、このメールを読んだだけでは身につきません。しっかりと実践してくださいね。


経営コンサルタントで独立・開業しよう ホーム