カゴメ社長、「シェア拡大は目指さない」と宣言して業績回復

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 822号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          目先の利益を捨てる覚悟を持とう。
       長期的に発展しなければ会社ではないのだ。
  
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━ 2006年3月20日付日経MJ(3面)より ━━━━
  ◆
 ◆◇◆    全員参加型の商品開発体制で「食」の需要創造
 ◆◇◆
  ◆         カゴメ社長、喜岡浩二さん
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 今日は、2003年3月期に大幅減益となった後、05年3月期に営業利益を急
 速に回復させ、過去最高水準としたカゴメ社長、喜岡浩二さんに対する
 インタビュー記事です。

 ■「店頭価格の引き上げにつながりますが、まず販促費を削減しました。
  ‥‥消費者になんとか、あと15〜20円の価値を認めてもらいたいとの
  思いでした」

 ■「いまは1つの商品を10年1日、売り続けるのは至難のこと。小売業
  の力が強く、他社と似た商品では、『値を下げよ』と言われると抗し
  ようがなく、価格競争に巻き込まれる」

 ■「『食』はあらゆる人の関心事。開発には担当者だけでなく、全従業
  員、その家族も含めて参画できる仕組みにしました」

 ■「売り上げに占める新事業・商品の増加分で、10〜20%が目標です。
  ‥‥これが2、3%では売り上げが落ち、30%以上だとリスクが多くな
  ります」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

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    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

 ●カゴメというと、優良企業で常に業績好調、というイメージがありま
  したが、02年下期は赤字だったとのこと。その02年に社長に就任した
  喜岡浩二さんは、「価格訴求に陥っていた面」があったと原因を分析
  しています。

 ●私もジャスコで売場を担当した経験がありますが、小売業では売るス
  ペースが限られているので、同じような商品なら、より売れる方、小
  売業にとって利益がとれる方を選びます。

 ●もしもメーカーが、競合他社と似た商品しか供給できなければ、小売
  業者に選んでもらうためには「価格訴求」でいくしかなくなるのです。

  「うちはA社さんより、これだけ安く提供できます」

  という売り方ですね。

 ●薄利多売です。当然ながら、自社の利益率は落ちていくことになりま
  す。そのうえ、会社の方針として「シェア拡大」を掲げていたら、全
  営業マンがそのような販売手法に走るのは無理もないことです。

 ●利益が出なければ、商品の研究開発や、生産設備を増強する資金を十
  分に得られなくなります。こうなると、メーカーとして最も重要な、
  「モノを生み出す」能力が弱まっていき、最終的には淘汰されてしま
  うでしょう。

 ●社長の喜岡さんは、03年夏に「シェア拡大は目指さない」と宣言しま
  した。決断にはかなり勇気がいったと思いますが、これをターニング
  ポイントとして、同社は急速に業績を回復させました。

 ●売上高、営業利益共に、右肩上がりで伸びています。「シェア拡大は
  目指さない」のに売上高も伸びているのは、メーカー本来の「新たな
  価値を生む力」が増強されていることを示しています。

 ●同社では、「売り上げに占める新事業・商品の増加分」に関する目標
  として「10〜20%」を掲げ、それを達成しています。商品開発には、
  全従業員とその家族まで参画できる仕組みを作ったとのこと。

 ●こうすることで、「カゴメにとって最も重要なことは何か」を全社に
  浸透させています。また、ITを駆使して、会社の利益を徹底的に管
  理するシステムも構築しています。この3年間で、体質がガラリと変
  わったと見てよいでしょう。

 ●さて、あなたは、「存続・発展するために、最も大切なことは何か」
  はっきりと意識していますか? メーカーであれば、なんといっても
  「商品開発力」です。これは業種ごとに異なります。

 ●短期的な売り上げ拡大に走り過ぎると、つい、その重要なことを忘れ
  てしまうことがあります。あなたが経営者なら、長期的に会社を発展
  させることを忘れてはいけません。

 ●必要ならば、目先の利益を捨てる覚悟を持ちましょう。カゴメは「シ
  ェア拡大」と決別した直後の03年3月期は大幅減益となりましたが、
  その後は急回復しています。「総じて冷ややか」だったという周囲の
  目に屈しなかった、喜岡社長の英断と言えるでしょう。
  
 ───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

 ■■■ちょっと一言

 土曜日は天神増販塾でした。塾生の皆さん、お疲れ様でした!

 「戦う土俵を決める」

 ことをテーマとして、参加メンバー全員が宿題を提出し、発表し、意見
 を出し合いました。これによって、各自が戦略方向を「決心」しました。

 次回からは、その方向に従って、マーケティングの具体策を立てていき
 ます。実践プランを練り、早い方は4〜5月には動き出される予定です。
 行動する人は、見ていて本当に気持ちがよいです。

 先週金曜日に、当メルマガで、「バリアフリー旅行」を企画している、

 ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ
 http://www.beltempo.jp/

 を取り上げましたが、同社の高萩徳宗社長から、ご丁寧にメールをいた
 だきました。とても誠実な方であることがにじみ出ているメールで、長
 くお付き合いさせていただきたいと思いました。高萩社長、よろしくお
 願いします!

 また、いただいたメールに、

 >MJの編集委員のIさんと言うベテラン記者の方が
 >丁寧にご取材をして下さって、うわべだけではない
 >本質的な記事にして頂く事が出来ました。
 
 とありました。マスコミの取材姿勢は、よく問題視されますが、日経M
 Jはちょっと違うようです。できれば、日経MJも購読しながら当メル
 マガを読んでいただくと、さらに理解が深まると思います。(#^.^#)
 日経MJ⇒ http://www.nikkei.co.jp/mj/

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