新宿コマ劇場、演歌中心からミュージカルへ

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 625号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         時代はどちらに向かっているか。
          大局的見地から方向を決めよう。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━━ 2005年5月25日付日経MJより ━━━━━
 □■□  本日の注目記事(16面)
 ■□■   演歌中心からミュージカルへ    新宿コマ劇場
 □■□     大手芸能プロダクションとの提携が転機 
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 今日は、低迷の続くコマ劇場が、開設以来約50年ぶりとなる大幅な改装
 を実施するという記事です。

 ■こけら落としは、27日から始まるロックバンドのクイーンを題材にし
 たミュージカル。

 ■「コマ劇場は演歌のイメージが強い。ロックミュージカル向けに改装
 し、空気から作り替えなくては客を呼び込めない」。ロンドンから公演
 を招へいしたアミューズの久保田康執行役員はいう。

 ■アミューズが招へいした今回の公演は、従来の路線から脱し新生を目
 指すコマ劇場の試金石となる。

 ■アミューズ側にも提携を1回限りで終わらせたくないという思いがあ
 る。所属劇団で2000人以上を呼び込める公演が増えており、劇場の安定
 確保が課題だった。

           とのこと。それで、↓↓↓

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●1年以上前のことですが、仕事で東京に行った際に、新宿のホテルに
 宿泊しました。夜10時ごろに新宿駅に着き、田舎者なので、ものめずら
 しさにちょっと周辺をウロウロしたのですが、新宿コマ劇場には違和感
 を感じました。

 ●大きな演歌歌手の看板と入り口付近の暗さ。風俗店街の近くで、よく
 危険な街の代表のように言われる新宿歌舞伎町ですが、これは確かに危
 険だ、と感じました。良い子の私はすぐにホテルに帰りました。(^_^;)

 ●推測ですが、新宿コマ劇場は、昔はあの街にピッタリの劇場だったの
 でしょうね。50年も続いてきたことが、それを物語っています。しかし、
 記事によれば、1993年以後、ずっと赤字が続いているとのこと。(2004
 年3月期は、資産売却益により黒字確保)

 ●1993年頃と言えば、演歌番組がグッと減った時期と重なっているので
 は。最近は、大物演歌歌手もテレビでほとんど見なくなりました。コマ
 劇場が低迷するのもうなづけます。

 ●人は劇場があるから来るのではなく、「出し物がおもしろそうだから」
 足を運ぶわけです。時の流れや街のたたずまいに応じて、公演の中身も
 変えなければいけません。

 ●しかし、そこには制約条件が多々あるでしょう。1960年代、アメリカ
 の映画産業が衰退したのも、「映画館を守る」という制約条件のために、
 テレビを敵視し、大作主義に陥ったからだと言ったのは、マーケティン
 グ・マイオピア(近視眼)論のセオドア・レビット博士でしたね。

 ●サザンオールスターズ、福山雅治、三宅裕司など、数多くのタレント
 をかかえるアミューズがコマ劇場と提携するという話は、演歌歌手たち
 にも衝撃が走ったのではないでしょうか。いよいよ仕事の場が無くなっ
 てしまいそうです。

 ●しかし、そのような人情にしばられていると、コマ劇場そのものが無
 くなってしまうでしょう。コマ劇場は、「演歌を守る場」から「若者に
 楽しさを提供する場」へと、コンセプトをシフトさせつつあります。

 ●そして、明日から、ロックミュージカル「WE WILL ROCK YOU」の公演
 がスタートします。8月24日までの予定で、その後はまた演歌中心とな
 るようですが、このロックミュージカルが成功すれば、来年はがらりと
 変わるでしょう。

 ●出し物、つまり商品そのものが受け入れられなくなったとき、マーケ
 ティングプロセスをいじっても、さほど売り上げは伸びません。思い切
 って商品そのものを変えてしまう必要があるのです。

 ●さて、あなたは人情にしばられて身動きがとれなくなっているという
 ことは無いですか。仮に今、長い付き合いの取引先との関係を続けたと
 しても、数年後にはどうしようもなくなっているかもしれません。

 ●従来の演歌がそのまま復活することは考えにくいでしょう。それと同
 じように、大きな時代の流れというものがあって、それに逆らうような
 動きをしても発展することは無いのです。

 ●演歌は、せいぜい伝統芸能として細々と受け継がれていくという程度
 となっていくでしょう。あなたは今、どのような産業構造の中にいます
 か。大局的な見地から、戦略の方向を考えてください。

 ───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

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