四季リゾーツ社長、企業の保養所をリゾート施設に転換

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日経MJを読み解く!

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 612号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        自分の足もとをよく見てみよう。
          使えるものがたくさんあるはずだ。

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 ━━━━━━━━━ 2005年5月9日付日経MJ(3面)より ━━━━
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 ◆◇◆      「日本のリゾートのあり方を変える」
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  ◆       四季リゾーツ社長  山中 直樹 さん 
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 今日は、企業のお荷物になっている保養所を運営受託し、一泊朝食付き
 5千円(税抜き)で提供する「四季倶楽部」を展開している四季リゾー
 ツの社長、山中直樹さんへのインタビュー記事です。

 ■「昨年は9月まで全体平均で稼働率90%でしたが、開業間もない伊豆
 と蓼科が足を引っ張り、通年では86%でした。‥‥」

 ■──三菱地所の社内ベンチャー制度で起業したわけですが、思いつい
 たのはなぜですか。
 「夏休みの東北旅行がきっかけです。旅館に泊まるのに家族4人で一泊
 10万円近くかかる。普通のサラリーマンには大変な負担だし、繁忙期を
 少しずれると安くする供給者の論理もおかしい」

 ■──夕食は希望する人に、基本的に3千円で用意しています。
 「9割のお客が注文されます。採算はトントン。飲食でもうけようとす
 るとお客は来てくれなくなります」

 ■「365日いつでも5千円というのは、だれでも安さを実感できリゾー
 トを楽しめる水準です」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────
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    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●山中さんは1964年(昭和39年)生まれとのこと。お子さんが2人おら
 れる40歳。これくらいの年齢のお父さんは、ちょっと続けて休みがとれ
 たら家族旅行をしたいと考えるでしょう。子供にはできるだけ、いろん
 な体験をさせておかなければいけませんし。

 ●しかし、それを阻むのが旅費の高さです。家族全員分の交通費・宿泊
 費、遊興費を合計するとすごい金額になります。だから、なかなか遠方
 まで行けません。

 ●山中さんも同じように不満を持ちました。しかし彼は不満で終わらせ
 ませんでした。三菱地所に在籍していること、社内ベンチャー制度があ
 ることを最大限に利用して、新サービスを開発したのです。

 ●「自分が欲しいものが世の中にほとんど無い。ならば、自分で創り出
 してやろう」ということですね。山中さん自身の希望がはっきりしてい
 るので、実現へのプラン作成は割と簡単だったのではないでしょうか。

 ●山中さんは「家族4人で2万円で泊まれる宿」が欲しかったのです。
 もしもこれが全国いたる所にあったら、旅行に出かける人が増え、地域
 経済の活性化にも役立つでしょう。

 ●企業の保養所は、企業が儲かっていたときに建てたものですから、比
 較的豪華な施設が多いのではないでしょうか。シティホテル並みの宿に
 一泊5千円で泊まれるなら、稼働率90%というのもうなづけます。

 ●また、365日、いつ行っても同じ金額というのは明朗会計で良いです
 ね。旅行業界は、繁忙期と閑散期で価格差があるのが一般的ですが、今
 後は徐々に四季リゾーツのような価格設定をするところが増えていくで
 しょう。

 ●国民の所得が2極化していき、一部の大金持ちと一般大衆(年収300
 万円くらい? の層)に分かれると、大金持ち用の高額サービスと共に、
 大衆向けの低価格・明朗会計サービスに対する需要が増すと思います。

 ●ただ、必ずしも「大衆向け」=「薄利多売」ということではありませ
 ん。四季リゾーツは運営コストを削減することで、売上高経常利益率25
 %という高収益体質を築いています。山中さんは「ややもうけすぎの感
 もある」と言っているほどです。工夫次第ですね。

 ●さて、2002年に事業を始めたばかりの山中さんの会社ですが、2005年
 12月期には売上高10億円、経常利益2億円を見込んでいます。ものすご
 いスピードで成長しています。

 ●しかし、この事業は「自分が不満を持ったこと」に注目し、「現在、
 自分に与えられている条件」を活用して、不満を解消するサービスを事
 業化したものです。その意味では非常にシンプルですね。

 ●あなたは、無いものねだりばかりしていませんか。山中さんのように、
 今あるものを使って事業を起し、徐々に条件を整えていくことが大事な
 のです。自分の足もとをよく顧みる(脚下照顧)ようにしましょう。チ
 ャンスはすぐそこに転がっているものです。

 ───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

 ■■■ちょっと一言

 ほとんどの企業は保養所がお荷物になっていますが、一方で豪華な保養
 所を新たに建設する会社もあります。最高益を更新し続けるトヨタ自動
 車は、今年7月、新しい保養所を蓼科高原(長野県茅野市)にオープン
 するとのこと。さすが世界のトヨタです。
 ⇒ http://www.terrace-tateshina.com/

 先日、そのトヨタ自動車の会長である奥田碩氏と、柔道の山下泰裕氏の
 対談本『武士道とともに生きる』(角川書店)を書店で見かけて購入し
 ました。今、読んでいる最中です。

 帯に「グローバル社会の今こそ、武士道に学ぼう」とあります。もう、
 映画の『ラストサムライ』による武士道ブームは去った感がありますが、
 やはり日本人の根底には「武士道で国を復活させたい」という思いがあ
 るように感じました。

 私の味方は意外と多いかもしれません。(#^.^#)
 
 

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