ゼニア・ジャパン、25万円の高級スーツをバンバン売る

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執筆者:中小企業診断士 濱本 克哉

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2005年4月12日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 598号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        マーケティング上の課題が見えているか。
        ピントがずれると成果は期待できない。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━━ 2005年4月11日付日経MJより ━━━━━
 □■□  本日の注目記事(6面)
 ■□■   中心価格25万円のスーツが2ケタ増  ゼニア・ジャパン
 □■□     日本で注文し、欧州で制作する方式で固定客作る 
 ────────────────────────────────

 今日は、新規客、リピーターを着実に作っている、伊高級紳士服「エル
 メネジルド・ゼニア」の日本法人ゼニア・ジャパン(東京・港)に関す
 る記事です。

 ■ゼニアは2002年ごろから他の百貨店の外商に当たる三越の「お得意様
 営業部」と連携し、お帳場向けの催事で注文を取っている。

 ■注文会に当たり、ゼニアと三越は綿密にうち合わせ、DM(ダイレク
 トメール)やポスターを共同で製作している。

 ■「医師や弁護士などゼニアは攻めたい層に人気がある」(三越の鈴木
 雄之バイヤー)。

 ■体に合った注文データが残るので、新規顧客が翌年も注文する割合は
 35〜40%、既存顧客が翌年も注文する割合は65%と高い。

 ■ゼニアのス・ミズーラの強みは高い認知度。

 ■納品は注文から1.5ヵ月と早く、納品の45日後には必ず電話を入れる。

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●ウーム、ほぼ完璧という感じがします。ゼニア・ジャパンが行ってい
 るマーケティング。こんなふうにできれば、売り上げは伸ばせるのだと
 いうお手本ですね。

 ●まずは、エルメネジルド・ゼニアという、高級、本物の香りがプンプ
 ン漂ってくるブランド。イタリアのサッカー選手(デルピエロ、バッジ
 オ、カンナバーロなど)がスーツを着ているイメージを思い浮かべまし
 ょう。ゼニアのサイト。⇒ http://www.zegna.com/index.php?lang=1

 ●高級スーツですので、当然ながら富裕層がターゲットとなります。百
 貨店のターゲットと重なるんですね。三越では、優良顧客のことを「お
 帳場(おちょうば)」と呼んでいるそうですが、そのお帳場を相手に選
 びました。

 ●当然ながら、ゼニアの商品が売れるほど、三越にもマージンが入る仕
 組みですので、協力して販売に当たります。DMやポスターを共同製作
 していますね。お客の側は、三越を通していることで信頼します。

 ●で、「ス・ミズーラ」(記事によれば、イタリア語で「採寸して」と
 いう意味だそうです)で日本で注文し、製作は欧州です。欧州で作った
 スーツというのは、お客の自尊心をくすぐるでしょう。

 ●そして、納品の45日後に電話をし、「不満があればすぐ修理する」と
 のこと。なぜ45日なのかはわかりませんが、注文から納品までも1.5ヵ
 月=45日であることを考えると、90日間で3回接触することになります。

 ●このフォローが、リピート率を引き上げているのは間違いないでしょ
 う。記事のリピート率からすると、新規客100人のうち40人が翌年も注
 文し、そのうち26人が次の年も注文する計算になります。スーツの購入
 サイクルは通常約2年と言われていますので、かなり高い数値です。

 ●一度採寸して、体にピッタリのスーツを納品してもらったという経験
 もしているので、顧客の側も安心してリピート注文できます。よそに頼
 むという冒険は避けようとする心理も働くでしょう。

 ●記事によれば、ゼニアはさらに売り上げを伸ばすために、「試着」段
 階に注目し、「来店者の試着率を高める運動」を展開しているそうです。
 現状に甘んじることなく、さらなる高みを目指そうとしていますね。

 ●このような形でやるべきことをきちんとやっているからこそ、同社は
 売り上げを伸ばすことができているのです。自社の売り上げが伸び悩ん
 でいるとすれば、どこに問題がありますか?

 ●ゼニアは、「医師や弁護士」(ターゲット)に「25万円の高級スーツ」
 (商品)を提供しています。ここを間違うと、どんなにプロセスを工夫
 しても売り上げは伸びません。

 ●また、新規客をつかみ、その後リピート注文を得るための仕組みもき
 ちんと作っています。ここに手抜かりがあると、売り上げの土台が不安
 定となってしまいます。

 ●「やるべきことをやる」、凡事徹底と言い換えてもよいでしょう。ま
 ずは、自社にとっての「凡事とは何か」を明確化してください。これさ
 えやっておけば勝てるというものを。
 
 ───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

 ■■■ちょっと一言

 中国の反日運動、激しいですね。

 今年は第二次世界大戦が終わってから60年目に当たりますが、中国にと
 っては「反ファシスト勝利60周年」と呼ばれているようです。

 これに、教科書問題、国連安保理常任理事国入り問題、尖閣諸島問題が
 加わって、反日の気運が盛り上がっているわけですね。

 日本人としては、日本企業の店に投石するなどの映像を見ると腹が立ち
 ますが、教科書の記述が揺れ動いていたり、現場の教師が「南京大虐殺
 まぼろし論」などを展開しているなどの話を聞いたりすると、やはり、

 ・日本としての歴史的事実に対する統一見解

 をきちんと出す必要があると思います。第一、教科書や先生によって伝
 えている「事実」が違うと、子供がとまどいますよね。

 戦争終結後60年。事実をはっきりさせてこなかったツケが、中国経済の
 発展とともに大きくなって回ってくるかもしれません。(>_<)

 中国在住の当メルマガ読者の方もおられますが、ぜひご注意ください。 
 
 

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