〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2005年3月29日 〓〓〓〓〓〓
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 588号 ◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
つい低価格路線に向かっていないか。
「本物」を提供すれば、高単価でも売れる時代だ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
━━━━━━━━━ 2005年3月28日付日経MJ(3面)より ━━━━
◆
◆◇◆ 「車のサイズが価値を決める時代ではなくなりました」
◆◇◆
◆ ビー・エム・ダブリュー社長 ヘスス・コルドバさん
――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は、輸入乗用車販売台数が2004年、4年ぶりに前年実績を下回った
中で、2年連続で前年を上回ったビー・エム・ダブリュー(千葉市)の
社長、ヘスス・コルドバさんへのインタビュー記事です。
■──BMWブランドでは最もコンパクトな「1シリーズ」を昨年10月
投入したのも時宜にかなっていた。
「1シリーズは今こそ投入時期と判断しています。人々の好みが巨大な
ものからコンパクトなものに変わり、向こう10年間もその傾向が続くと
見ているからです」
■「日本だけの特徴ではありませんが、結婚できないのではなく自分の
人生の選択肢として独身生活を選ぶ人が増えています。その一方で健康
でアクティブなシニアも急速に増えつつある。その両方の人たちに大き
い車は必要ありません」
■「‥‥子供が独立して大きな車が必要なくなった夫婦がショールーム
に来るケースが非常に多い。小さな車でもいいが、安い車には乗りたく
ない。‥‥」
とのこと。それで、↓↓↓
────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
●先日ご報告した、中国青島市の政府関係者セミナーの際に、「中国で
はいろんな国の車が販売されていますが、購入するならどこの国の車に
しますか?」と聞いてみたところ、口をそろえて「日本」とおっしゃい
ました。
●理由を尋ねてみると、「日本車はコンパクトなので体のサイズに合う
から」ということでした。それなら韓国のメーカーも良さそうですが、
そこは政府関係者。リップサービスも入っていたかもしれません。
●ただ、明らかに「大きいことはいいことだ」という時代は終わったよ
うに思えます。一億総中流と言われた時代は、中流より少し上の暮らし
をすることがステータスだったでしょう。大きい車、大きい家などは、
それを示せるモノでもありました。
●しかし、高齢社会になって老夫婦2人だけで生活をしたり、「おひと
り様」と呼ばれる40代シングル層が増えたりしている今の時代に、「大
きい」というのは意味を持たなくなりつつあります。
●自分たちの生活にフィットしたものを求める傾向、しかも、安物では
なく、できるだけ高級感のあるものを使うことで、精神的な満足感を得
たいという傾向が強まっているのです。
●以前は、小さなBMWを見かけると、なんだかBMWのニセモノのよ
うな気がしましたが、最近は逆にオシャレに思えます。私の意識も知ら
ず知らずの内に、周囲の環境に影響されているのかもしれません。
●BMWの輸入を手がけるビー・エム・ダブリューの社長、ヘスス・コ
ルドバさんは、今がコンパクトなものへの転換点であり、しかも今後10
年はその傾向が続くと見ています。
●記事によれば、投入した「1シリーズ」は、「当初予想の2倍以上の
ペース」で売れているとのこと。ネットで調べてみたら、価格は300万
円前後はするようですね。車のサイズからすると、国産車より100万円
ほど高いようです。
●小さいのに高価格で、しかもかなり売れているというこの車。現代人
が求めているものの象徴のようです。記事によれば、同社は、今年も過
去最高の販売目標を立てています。コルドバさんは外国人社長でありな
がら、日本人の心をつかんだと確信しているようです。
●さて、私たちが商品を企画するにあたっては、当然ながら価格をいく
らにするかが大きなポイントになります。どうしても、つい安く設定し
てしまう傾向がありはしないでしょうか。
●消費者は、つけられた価格で、ある程度グレードを予測しますね。安
いということは、きっと商品もたいしたことが無いと判断します。以前
ほど「安かろう、悪かろう」という感覚は無いですが、安いものでは心
が満足しません。
●高くて、商品が悪いというのは最悪ですが、それなりの価値さえ提供
できれば、高い方を買うという人は必ずいます。しかも、そういう人が
増えているのです。
●ターゲットを富裕層、あるいは小金持ちに設定してみませんか。そし
て、テストマーケティングを行いつつ、手にした人が感動するような商
品を作るようにしましょう。本当にそういう商品なら、高くても売れる
はずです。
――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――
■■■ちょっと一言
私は学習塾に勤務していた頃、よく上司のTさんとファミリーレストラ
ンで食事をしました。で、いつもTさんは、注文を取りに来たウェイタ
ーに、メニューも見ず、
「この店で一番高いやつ、ちょうだい」
と、言ってました。(^_^;)
ファミリーレストランなので、せいぜい2〜3千円のものですが。理由
を尋ねると、
「僕はそういう主義なんだ」
とのことでした。未だに何だかよくわかりません。元学生運動家で、某
国立大学のリーダーだった人なので、何か思想的なものがあるのかも。
高級な店でもこの態度を貫いたらたいしたものだと思います。
私は勇気が無くて、一度も言ったことがありません。(#^.^#)
|