三陽商会、クイックレスポンスを減らして売上増

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 587号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        あなたは顧客迎合主義に陥っていないか。
         それは主導権を放棄した状態だ。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━━ 2005年3月28日付日経MJより ━━━━━
 □■□  本日の注目記事(1面)
 ■□■   QR(クイックレスポンス)枠減らす   三陽商会
 □■□      時間をかけて他社にない商品を作り込む 
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 今日は、QR重視の体制を見直して売上増に成功している三陽商会に関
 する記事です。

 ■三陽商会が展開する米ブランド「ポールスチュアート」紳士服のパン
 ツ(スラックス)に今春、興味深い商品が登場した。

 ■「QR重視の体制では、こんなにこだわったパターンは作れなかった」
 と、堤谷博ブランドディレクターは話す。

 ■同ブランドは全商品の中で15〜20%あったQR枠を徐々に減らし始め、
 今は5%程度まで縮小。

 ■この結果、同ブランドの2004年の売上高は前年比2ケタ増を記録した
 ばかり。

 ■クイックレスポンス(Quick Response) 1980年代の米国で生まれ、
 アパレル業界を中心に導入が進んだサプライチェーン・マネジメント
 (SCM)活動の1つ。

           とのこと。それで、↓↓↓

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●また1つ、常識となっていたことが音を立てて崩れ去ろうとしていま
 す。経営の教科書上ではアパレルにQR(クイックレスポンス)は不可
 欠だと言わんばかりに書いてありますが・・・

 ●記事によれば、衣料品不況の「原因の1つが、‥‥QRにあるのでは、
 と疑うプロたちが増えている」とのこと。QRが、商品政策の貧困化に
 つながっていると言うのです。

 ●衣料品の場合、なるべく消費者ニーズの変化に合わせて生産しなけれ
 ば、売れ残りが多数発生したり、売れ筋の欠品が出てしまったりします。
 だから、初期生産をなるべく抑えて、様子を見ながら商品を作るという
 のがQRです。

 ●今は、EDI(電子データ交換)システム等により、販売情報をすぐ
 に経営の上層部や生産部門が把握できるようになり、それによって売れ
 筋商品を多く作り、死に筋商品を作らないようにしたりしているのです。

 ●ところが、これは見方を変えれば、消費者の動きに振り回されている
 ということですね。他社の売れ筋をマネすれば、市場に似たような商品
 が出回ることにもなります。

 ●顧客ニーズに合わせて商品を生産するQRも、行き過ぎるとかえって、
 顧客ニーズから離れることになるのでしょう。論語(先進第十一篇)に
 「過ぎたるはなお及ばざるが如し」とあります。QRのやり過ぎは、Q
 Rをしていない状態に似てきます。

 ●三陽商会は、「ポール・スチュアート」ブランドについて、95%を計
 画通りに作ることにしました。つまり、初期生産でほとんどを作ってし
 まうということです。

 ●その代わり、中年男性の体形を研究し、1年弱もかけて完成させたこ
 だわりの商品です。このような商品は、消費者の動きに生産体制を合わ
 せるのが難しいのでしょう。

 ●しかし、それだけ時間をかけて、中年男性にとって魅力的な商品を作
 り出した結果、他社にないものを生み出すことができ、このブランドの
 売り上げは伸びています。

 ●ファッションをリードするアパレルメーカーが、QRによって、いつ
 の間にか消費者に主導権を握られてしまっていたのかもしれません。そ
 れによって、独自性が減少していたのでしょう。

 ●さて、顧客志向が重要であることに変わりはありませんが、いつの間
 にか「顧客迎合主義」になっている場合があります。「お客様は神様で
 す」志向ですね。これでは、企業の魅力は薄れ、衰退することは目に見
 えています。

 ●また、まったく逆方向で、「独り善がり志向」になっている企業もあ
 りますが、これも売れません。自分の趣味を押し付けるばかりではお客
 は離れていきます。

 ●大事なことは、「お客がまだ気づいていないニーズを先につかむこと」
 です。そして、あなた独自の強みを使って商品化し、提供してください。
 たやすいことではありませんが、これをやらなければ、いつまでも主導
 権は握れません。よく顧客を観察しましょう。
 
 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 福岡県大川市で開催されている「大川インテリア塾」。

 26日(土)、これからの経営者はどうあるべきかについて、お話をして
 きました。ずい分、熱心にご聴講いただきました。来期も継続して開催
 されるようです。きっと塾生からすばらしい経営者やデザイナーがどん
 どん輩出されることと思います。\(~o~)/

 私も、久しぶりに3回シリーズで講義をさせていただき、よい経験にな
 りました。

 

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