ポプラ社社長、「かいけつゾロリ」初版50万部の偉業

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日経MJを読み解く!

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 584号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
       芸術作品も、味わう人がいてこそ意味がある。
         潜在ニーズに誠実に立ち向かおう。

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 ━━━━━━━━━ 2005年3月23日付日経MJ(16面)より ━━━━
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 ◆◇◆ 「かいけつゾロリ」初版50万部  ポプラ社社長 坂井宏先さん
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  ◆   「子供の潜在的な要求にどれだけ誠実に立ち向かえるか」 
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 今日は、担当編集者としてゾロリを生み出した坂井宏先(さかいひろゆ
 き)社長へのインタビュー記事です。

 ■36冊目の「かいけつゾロリ たべられる」(04年12月)は一般書とし
 てみても破格の初版50万部。シリーズ累計は1300万部に達した。

 ■「‥‥子供が知りたい世界を子供の目線で描く『エンターテイメント』
 が絶対必要と最初から考えていました。‥‥」

 ■「‥‥前から潜在的にはそれくらいの子供が読んでいたんですよ、学
 校図書館で」

 ■03年12月に自社で創刊したマンガ雑誌にゾロリのマンガを連載開始。
 ‥‥04年2月からはアニメも放映開始。部数増の契機になった。児童書
 ではめずらしいメディアミックスを積極的に推し進める。

 ■「‥‥1年なり半年なり中断すると、子供は移り気だから離れてしま
 う。定期的に出さないとダメなんですよ」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────
   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●記事によれば、坂井さんは98年に社長に就任。「百科事典は売れない
 との常識を覆した02年の『ポプラディア』や、04年の『Good Luck』な
 ど」で、業績好調を維持しています。

 ●編集者というのは本の作り手ですが、作家ではありません。この「か
 いけつゾロリ」シリーズの作家は、原ゆたかさんという人です。作家と
 編集者は、共同作業という形で本作りを進めます。

 ●通常、どちらかというと作家には、マーケティング的な視点は希薄な
 のではないでしょうか。芸術でも、売れるかどうかを考えて描いた絵や
 音楽など、大衆に迎合していて価値が低い気がしますね。

 ●だから、芸術家というのは、認められるまでは貧乏な人が多いようで
 す。死後に作品の価値がようやく評価されるなどということも少なくあ
 りません。
 
 ●しかし、例えば明治の文豪、夏目漱石は、新聞に小説を発表していま
 したが、純文学でありながら、明らかに翌日も読者が読みたくなるよう
 にその日その日の分を書いていました。
 ※私、大学時代は文学部で、夏目漱石を研究しました。(^_^;)

 ●夏目漱石は、新聞を読む大衆を意識し、難しい思想をわかりやすく面
 白く伝えようとしたのです。だから、人気が出ました。『坊ちゃん』や
 『我輩は猫である』などのタイトルを見てもわかるでしょう。他の純文
 学作家とは一線を画しています。

 ●小説も絵も音楽も、それらの受け手に伝わらなければ、何の意味もあ
 りません。自分が持つ高い次元のものを、受け手に合わせて発信するこ
 とは、単なる「売れ線狙い」とは違います。

 ●坂井社長によれば、「かいけつゾロリ」の作者である原ゆたかさんは、
 「子供を絶対飽きさせまい、という決意を持った人」だそうです。子供
 を喜ばせるためにはとことん努力する方なのでしょう。

 ●これは、原さんの根本にマーケティングの考え方があることを意味し
 ています。夏目漱石と同じですね。これに加えて、編集者である坂井社
 長の「子供の潜在的な要求にどれだけ誠実に立ち向かえるか」という厳
 しい目が加わっています。

 ●それは、シリーズの本を定期的に出すという部分にも現れています。
 子供を引きつけるためには、中断は許されないのです。移り気な顧客は、
 すぐに離れてしまいますから。

 ●また、単なる編集者でなく経営者である坂井さんは、超人気シリーズ
 であるゾロリを、マンガ雑誌やテレビアニメという形でも露出させまし
 た。これによって、初版50万部という驚くべき部数を実現しています。

 ●ただ、これらの土台には、学校図書という形でおそらく子供の9割以
 上が認知していたということがあったのを忘れてはなりません。子供は
 無料で目にしていました。ものすごい数の潜在顧客を獲得していたので
 す。その上に花が咲きました。

 ●さて、あなたには「顧客を絶対飽きさせまい」という決意があります
 か。「潜在的な要求に誠実に立ち向かおう」としていますか。そのよう
 な強い意志が無い限り、小手先の戦術ばかり駆使しても、たいして売れ
 はしないのです。まず自分の姿勢をチェックしましょう。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 昨日、地震のことを書いたら、6通のお見舞いメールをいただきました。
 感謝いたします。私は何とも無いです。

 しかし、昨日も震度4の余震がありました。今(午前6時20分)もちょ
 っと揺れました。余震って不気味ですね。起こるたびに、

 「もしかしたら、またあの大きいやつが、いやあれ以上のデカイのが来
  るかも」

 「もしもこの建物が倒れたとしたら、自分はどう行動すればよいか」

 などを条件反射のように考えてしまいます。つまりビクビクするわけで
 す。なかなか開き直れるものではありませんね。(^_^;)

 

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