〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2005年3月9日 〓〓〓〓〓〓
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 575号 ◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
どうしても固定観念から抜け出せないなら・・・
まったく逆から考えてみよう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
━━━━━━━━━━━━━ 2005年3月9日付日経MJより ━━━━━
□■□ 本日の注目記事(3面)
■□■ 各店舗の創意工夫を引き出す ロイヤル関西
□■□ ファミレスでコンサートやマグロ解体ショー開く
――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は、「ファミレスがここまでやるか」と顧客が驚くイベントや接客
を実践しているロイヤル関西に関する記事です。
■02年に就任した大野晨生社長は、商圏に合わせ個々の店舗が個性を磨
く方針を打ち出した。
■今回のキャンペーンでは桜川店が山口勝巳料理長を前面に打ち出し和
牛ステーキを提供。森ノ宮店(同・東成区)はマグロ解体ショーを店内
で行い、はっぴ姿の店員らが刺し身や寿司(すし)を販売した。
■天王寺駅前店(同・天王寺区)の矢野大輔店長は、近隣の女子高に出
かけ、女子高生が作るお弁当コンテストを店舗で実施した。
■難波御堂筋店(同・中央区)では、女性アルバイト店員らがグループ
を結成。毎月4回程度、店内でコンサートを開く。
■大野社長‥‥。開発中のメニューの試食は一切しない。‥‥「自分の
舌が市場ニーズと合致しているとは限らない」。
とのこと。それで、↓↓↓
────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────
ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!
●外食産業全体が、今、非常に厳しい状況に置かれています。
「平成15年の外食産業は、世帯1人当たり消費支出の減少などに伴い、
1人当たり外食支出額が減少し、また、法人交際費も低迷を続けている
ことから、平成15年(暦年)の外食産業市場規模は、6年連続で前年実
績を下回り前年より1.7%減少し、25兆269億円と推定した」
「平成15年外食産業市場規模推計について」
⇒ http://www.gaishokusoken.jp/H15marketsaizu/H15kaisetu.pdf
●ロイヤルという会社は、1950年に設立されました。今でこそセントラ
ルキッチン(レストランで提供する食材をあらかじめ工場で加工する)
は当たり前になっていますが、日本でこのやり方を初めて導入したのが
ロイヤルのファウンダー江頭匡一氏です。
●「飲食業を産業化する」という目標を掲げて、ロイヤルホストという
ファミレスを多店舗展開していき、今では全国に約500店の店舗網を作
り上げています。
ロイヤルのホームページ⇒ http://www.royal.co.jp/
●高度経済成長と共にどんどん拡大していったわけですね。しかし、個
性化・多様化を進める消費者は、ありきたりの味に満足しなくなりまし
た。レストランも、普通においしいというだけでは集客が難しくなって
います。
●そういう状況なので、顧客と接している各現場の従業員の創意工夫が
大事なのですが・・・。本部からの指示通りに動くことに慣れてしまっ
た店長たちは、笛吹けど踊らず。各ファミレスチェーンはこういう状況
でしょう。
●ロイヤル関西というのは、ロイヤルの子会社です。記事によれば、前
身は大阪ガス子会社との合弁企業だったとのこと。現在の社長の大野さ
んは、キャセイパシフィック航空出身だそうです。
●外食については素人だったわけですね。外食産業についての「こうあ
るべき」という固定観念がいっさいありません。これが強みです。今は
玄人より素人の発想がとても役に立ちます。
●どの店に行っても同じ味、同じ接客、同じ満足感を目指してきたファ
ミリーレストランですが、これは明らかに時代に合っていません。あま
りに顧客の予想通りだからです。孫子流に言えば、「正」がきちんとあ
っても「奇」が無いわけです。
●「およそ戦いは正をもって合い、奇をもって勝つ」です。その奇策は
どうやって生み出すか。これをまた本部主導でやっては、どこの店に行
っても同じ奇策となり、それはすぐに陳腐化してしまうでしょう。
●現場の社員が自ら、お客が喜ぶようにと奇策を考えて実行することが
大切です。その成功も失敗も、店長にかかってきます。責任重大ですが、
だからこそ面白いはず。
●従来のファミリーレストランとは全く逆と言ってもいい方向ですが、
外食素人の大野社長は、これをやることで、赤字すれすれだったロイヤ
ル関西の経常利益を就任してたった2年で約8億円にまで伸ばしました。
●社長の舌が全店舗の味を決めるというのが、チェーン店の常識です。
ラーメンのチェーン店の例などをテレビでご覧になったこともあるでし
ょう。ファミレスもそうでした。
●しかし、大野社長は外食の素人です。「舌」そのものが鍛えられてい
ないでしょうね。飲食店の成否のカギを握るメニューの試食すらしない
のです。でも、現場ががんばって成功しています。
●どうしても固定観念にしばられるということがありますね。そこから
抜け出せないときは、まったく逆方向から考え、逆のことをやってみま
しょう。今のお客には、そちらの方が合うかもしれませんよ。
――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――
■■■ちょっと一言
ソニーのトップが交替し、外国人(イギリス生まれだそうです)である
ハワード・ストリンガーさんになりました。日本人としては「えーっ?」
という感じを持ってしまいますね。
しかし、今まではマツダにしても日産にしても、かなり経営が傾いてか
ら、外国企業の傘下に入るという形で外国人トップを迎えていました。
今回はそれとは全く違い、ソニー自身の意志で選んだ外国人トップです。
最近、ちょっと元気が無いソニーですが、これで日産やロイヤル関西み
たいにV字回復となるでしょうか。
日産を見てもわかるように、実は大企業もトップ次第です。ハワード・
ストリンガーさんという、まだなじみの無いお名前をよく覚えておいて
ください。この方の意志がソニーの意志です。組織は、トップを見ると
見えてきます。(#^.^#)
|