柿安本店社長、売り手の論理は通用しないのです

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年11月8日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 499号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
      現場に密着していれば条件変化を肌で感じる。
         それに応じる柔軟性を持つ者は勝つ。
 
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 ━━━━━━━━━ 2004年11月8日付日経MJ(3面)より ━━━━
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 ◆◇◆ 「日常的に食べる惣菜に売り手の論理は通用しないのです」
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  ◆        柿安本店社長 赤塚 保さん(70) 
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 今日は、4つの事業すべてで100億円を目指すという柿安本店の赤塚社
 長に対するインタビュー記事です。

 ■創立133年の老舗、柿安本店が事業拡大を続けている。

 ■「柿安の事業は売上高順に『惣菜』『精肉』『食品』『レストラン』
 の4つがあります。私の目標はすべての事業で売上高100億円を突破す
 ること。‥‥」

 ■「2001年秋にBSE発生が国内で確認されたことを受け、ギフト需要
 に頼っていた精肉と食品が大打撃を受けました。しかし逆風時、惣菜事
 業を一気に広げたことが、結果的に我が社の成長につながりました。」

 ■「‥‥『よい料理を出せば繁盛する』と、職人は自分の腕を過信しが
 ち。『商品の価値はお客様が決める』という基本を忘れては商売になり
 ません。‥‥」

 ■「‥‥私の食費が我が社の開発費。コンビニや百貨店、スーパーには
 商売のネタが落ちているので毎日通い、おいしいモノを求めて全国飛び
 回っています。‥‥」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

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     わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●「老害」という誰かが作った造語があります。老人が組織の上の方に
 長く居座り続けると、組織が硬直化して若手も伸びず、弱体化してしま
 うというような意味でしょう。

 ●一般的に、人は老人になると、周囲は自分より若い未熟者ばかりに見
 えるので、その人たちに対して「こうあるべき」という固定的な持論を
 展開するようになり、しかも聞く耳は無くなります。

 ●こうなると、変化している環境に適応できなくなるので、組織からは
 去ってもらった方が良いでしょう。しかし、もしも柔軟性を保ち、若者
 からも学び、経験を生かした正確な判断力を持った老人が社長だったら
 どうでしょうか。

 ●このような方は、たとえ80歳を過ぎた高齢者であったとしても、トッ
 プで居続ける方がよいと私は思います。もちろんご本人の意欲次第です
 けれども。

 ●「棺おけに片足を突っ込んでる」などと表現をすることがありますが、
 それは20歳でも30歳でも同じです。人はいつ死ぬかわかりません。20歳
 の人が明日死に、80歳の人があと20年生きる可能性も十分にあります。

 ●また、肉体年齢は20歳でも精神年齢は老人の若者もいれば、その逆も
 あります。だから、高齢者だから引っ込めというのはナンセンス。柔軟
 性を失ったら引っ込めと言うべきでしょう。

 ●さて、柿安本店の社長、赤塚さんですが、70歳というご高齢ながら、
 ずい分精力的に動いておられます。売上高も現在260億円程度のところ、
 最低でも400億円以上を目指しているようです。

 ●5代目の社長に就任すると同時にBSE(牛海綿状脳症)が発生し、
 打撃を受ける中で惣菜事業を一気に伸ばした手腕は、ピンチはチャンス
 という思考がきちんと働いていることと、精神力の強さを感じさせます。

 ●中でも赤塚社長の最大の強みはマーケティング力でしょう。全国を飛
 び回っておいしいモノを探すという商品開発に向けた姿勢と、「商品の
 価値はお客様が決める」という顧客志向がトップにあれば、伸びないわ
 けがありません。

 ●このように、現場に密着する姿勢を崩さなければ、否が応でも思考は
 柔軟になります。変化を肌で感じるわけですから。逆に本社の机にかじ
 りついていては、知らず知らずのうちに、思考は固定的になってしまい
 ます。老害を引き起こしかねません。

 ●「こうすれば勝つ」という固定した方法はこの世にはないのです。孫
 子が教えてくれるように「あるのは利用すべき条件のみ」です。外部の
 条件をよく見極め、それに対応して内部の条件を整えた者だけが勝つこ
 とになります。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 孫子の兵法も武士道も戦場から生まれた考え方で、国や自分たちの集団
 を守り、発展させるためのものです。もともと公地公民だったところに
 私有するという概念が生まれ、そこから奪い合いの戦いが始まりました。

 戦争では、憶測で判断すると大失敗して多くの犠牲を生んでしまうこと
 にもなるので、徹底的に事実を追求することになります。だから、スパ
 イをフル活用して真実の情報を収集し、作戦を組み立てるのです。

 外部の情報とともに内部情報も収集して、現在の与えられた条件を知り
 (これを与件と言います)、柔軟に判断します。そこに固定観念などを
 差しはさめば、エライことになりますね。

 企業経営もまったくこれと同じ。机上の空論ではなく、現場の情報をト
 ップが自分の目と耳で収集することがとても重要です。(#^.^#)

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