吉本興業、よしもとおもしろ水族館大盛況

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年7月26日 〓〓〓〓〓〓 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 429号 ◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          「商品」ばかりを磨いてもダメ。
         お客の心を捉える工夫を重ねよう。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━ 2004年7月24日付日経MJより ━━━━━━
 □■□  本日の注目記事(10面)
 ■□■   「面白くてためになる」  よしもとおもしろ水族館
 □■□      吉本興業が横浜中華街にオープン、大盛況 
 ――――――――――――――――――――――――――――――――

 今日は、吉本がお笑い芸人などの既成のソフトに頼らずに作った「おも
 しろ水族館」が、7月15日にオープンして大盛況という記事です。

 ■施設全体は中国の南の島の小学校という設定。廊下に沿って並ぶ水槽
 は全部で73。

 ■最大の特徴はすべての水槽がクイズ仕立てになっている点だ。

 ■すし屋の水槽にはすしネタになる魚が泳いでおり、「食べると死んじ
 ゃうかもしれない魚が2つ入っています。どれとどれ?」。

 ■答えを見つけようとつい目を凝らす。「ただ眺めるだけでなく、じっ
 くりと観察してもらうための仕掛けだ」と、企画した比企啓之・事業開
 発センター統括プロデューサーは語る。

 ■「おもしろ水族館」と名乗る割にはまじめに仕上がっている印象を受
 ける。

 ■背景には吉本興業の戦略がある。「単なる芸能プロダクションから脱
 し、さまざまな形の娯楽を提供することでファン層を拡大していく」
 (吉野伊佐男常務)というのがそれ。

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●この記事で、吉本興業がイノベーション(革新)を図っていることが
 はっきりわかりますね。飛ぶ鳥を落とす勢いの吉本興業でも、新しいチ
 ャレンジを重ねています。見習わなければなりません。

 ●これは私個人の感覚ですが…。例えば博物館や美術館は、「人」が努
 力して作ったもの、残したものを展示してあり、同じ「人」として「へ
 ぇ、すごいなぁ、よくがんばったんだなぁ」と感心することがあります。

 ●また、動物園は動物の動きや表情に感情のようなものが感じられ、そ
 れなりに満足し、植物園も四季折々の植物を見て心がなごみます。しか
 し、水族館だけは・・・。

 ●「ただ魚が泳いでいるだけ」でつまらないんですね。どんなにめずら
 しく、大きなものであっても、魚は魚。あまり足を運ぶ気がしません。
 (ただし、これはあくまでも私の個人的感覚です。水族館大好きという
  方もおられるでしょう。)

 ●でも、その水族館も、吉本興業の手にかかると様変わりします。記事
 によれば「巨大魚」はいないそうです。小ぶりな魚中心で、それぞれに
 クイズが付されています。

 ●こんな水族館が全国あちこちにあったら、私でも「ちょっと入ってみ
 よう」という気になりそう。「水族館もコンテンツ次第で魅力的なもの
 になる」と教えてくれています。

 ●この吉本興業のような視点は、とても今の日本に欠けているものです。
 例えば小売店。「物を並べてお客を待つだけ」のところが多いでしょう。
 大規模店から小規模店に至るまで同じですから、小さい方から無くなっ
 ていきます。

 ●なぜそうなってしまったのか。物不足だった戦後からしばらくの間、
 物を並べているだけで売れる状態が続いたからでしょう。そして、商品
 さえ良いもので、価格が安ければ売れると考えてきました。

 ●そこに、お客を喜ばせようという視点はありません。「お客」よりも
 「商品」や「サービス」の中身を重視します。そうなれば、より豊富な
 品ぞろえ、より品質の良いモノ、より高い技術に人が吸い寄せられるの
 は当たり前ですね。大手企業の勝ちとなります。

 ●例えば同じ従来型の大きな水族館と小さな水族館があったら、当然大
 きい方に行くというのと同じです。しかし、小さくても吉本興業がやっ
 ているように、「お客の心」を捉える工夫がしてあったらどうでしょう
 か? そちらにひかれる人も相当出てくるでしょう。

 ●あなたのビジネスに、この視点はありますか。もちろん商品やサービ
 スは本物を目指さなければいけません。しかし、それに「心をつかむ」
 というプラスアルファを加えましょう。それがあれば、競合他社が大き
 くても、そう簡単に負けることはありません。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 日本の商法は、古来もっと頭を使うものでした。「近江商人」の商法を
 を見ると、「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)という
 理念に、すでに「買い手」=お客を喜ばせようと考えていることがわか
 ります。

 近江商人の教えのひとつに「売って悔やむ」というのがあります。売っ
 た方が安売りのし過ぎを悔やむような売り方をせよというんですね。そ
 うすれば、売った相手の商人も利益が出て喜ぶと。

 一見、こちらが損したような気がしますが、お客からすれば「ぜひまた
 売ってくれ」と言われ、長い付き合いができるわけです。

 工夫すれば、お客を喜ばせる方法はいろいろと出てきます。あなたも頭
 の中を「よしもと的」にして、ちょっと考えてみませんか。新喜劇を見
 に行くとよいかも。(#^.^#)

メールマガジンのご購読はこちら

現役中小企業診断士の勉強部屋 マーケティング資料室ホームへ