ヨドバシカメラ、高収益体質のモトは人にあり

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年7月8日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 418号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
       本当にパート比率を上げることがよいのか。
      その分顧客の満足度を低めているかもしれない。

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 ━━━━━━━━━━━━ 2004年7月8日付日経MJより ━━━━━━
 □■□  本日の注目記事(1面)
 ■□■    接客は精鋭正社員で行う    ヨドバシカメラ
 □■□        高収益体質のモトは人にあり
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 今日は、2003年度専門店調査1人当たり経常利益において、第1位に輝
 いたヨドバシカメラに関する記事です。

 ■売上高でトップのヤマダ電機と3700億円以上の差があるのに、経常利
 益は逆にヨドバシがヤマダを百億円上回る。

 ■「常に利益重視の経営を目指し、受発注や商品管理、物流などの高度
 な自社システムを構築してきた結果」(藤沢昭和社長)だ。

 ■同社のパート比率は業界平均の35.2%を大きく下回る5.1%。「質の
 高い接客」を掲げ、平均年齢26.8歳の若い正社員を鍛えて、デジタル化
 と商品サイクルの速さに対応している。

           とのこと。それで、↓↓↓

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●「これからはパートを活用する時代」とまことしやかに言われ始めた
 のが10数年前だったでしょうか。「固定費の変動費化を推進しよう。ま
 ず固定費の代表である人件費を繁閑に応じて変動できるよう、パート・
 アルバイト比率を上げるべきだ」と。

 ●実は私もそう言ってました。(^_^;) ある飲食店の社長から、「本当
 にそうか? 正社員でなければ、教育は行き渡らないよ」と言われたの
 を覚えています。

 ●しかし、経営コンサルタントになってまだ3〜4年だった私は、世間
 の偉い人が言うことを教科書として仕事をしていました。相手がパート
 でもやりようで十分に教育はできるはずだと、理想論で考えたものです。

 ●その後、経験を重ねるにつれ、パートタイマーの意識や技能を正社員
 のようにしていくのはかなり困難であるとわかってきました。第一、正
 社員の意識改革をしてくれ、と頼んでくる社長が多いのに、その先のパ
 ートやアルバイトの教育まで手が回りません。

 ●確かに優秀なパートタイマーはいますし、パートリーダーやパート店
 長など、半ば意識を正社員化するような仕組みを作れば、一部はかなり
 戦力になります。しかし、あくまでも一部ですね。

 ●なぜそうなってしまうかというと、彼ら(彼女ら)の大半は「生活を
 支えるために働いている」に過ぎないからです。決められた時間に来て、
 決められた時間に帰ります。言わば労働の切り売りです。もともと自ら
 の主体的な意志はかなり希薄なんですね。

 ●その意味で言うと正社員は、現在の意識はどうあれ、入社時点は皆や
 る気に燃えていた人たちです。そのやる気を奪っていったのが会社の仕
 組みや風土だと言えるのです。改善すれば、かつてのような燃える気持
 ちがよみがえるはず。

 ●「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」(孟子)。何
 よりも人の力を結集し発揮させることが、勝利につながります。ヨドバ
 シカメラ社長の藤沢さんの正社員重視の姿勢を見ると、「人の和」の大
 切さを心底わかっておられるのでしょう。

 ●正社員比率が高いのに、従業員一人当たり経常利益が1位です。これ
 は「正社員が多ければ固定費が多くかかり、利益が少なくなる」という
 常識と矛盾しています。他の自社システムの構築で実現したんですね。

 ●ホンダの創業者、本田宗一郎氏は、工場内の人手を減らし、自動化を
 進めることが主流になりつつあったとき、こう言ったそうです。「うち
 はな、自動化は徹底的にやる。だけど人は減らさんよ」と。

 ●ヨドバシカメラの藤沢さんが「利益追求は徹底的にやる。だけど正社
 員は減らさんよ」と言ったかどうか知りませんが、こう言われたら社員
 は燃えますし、接客の質の高さにお客も喜ぶことになります。マーケテ
 ィングで最高の成果が出せますね。

 ●世間の常識は疑ってかかること。自分の頭で考えることが大切です。
 優秀なリーダーというのはいつの世も「統合力」に秀でています。片方
 をあきらめるのでなく、両方実現する方法を見つけましょう。誰かが苦
 しむのではなく、皆が喜ぶ方法を。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 本田宗一郎氏の先の言葉は、

 『「人がいい人」は「いい人」か ロボット博士の人間探求』(佼成出
 版社 森政弘著)から引用しました。

 この本は、管理職などリーダー的役割にある人にはとてもよいと思いま
 す。「統合」ということがよくわかるでしょう。おすすめです。

 ところで、プロ野球はどうも10チーム1リーグ制へと移行しそうな感じ
 ですね。今のところ、選手やプロ野球ファンの意向は全く無視といった
 感じで話が進んでいるようです。

 果たしてマーケティングの視点はあるのでしょうか? 選手もファンも
 球団も喜ぶという「統合」の方向で結論を出せるかどうか、注目しまし
 ょう。球団経営者の実力が問われています。(#^.^#)

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