梶みゆきさん、バラの栽培で普通の主婦が突然スターに

日経MJを読み解く!

執筆者:中小企業診断士 濱本 克哉

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年5月24日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 385号 ◆◆◆

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      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          あなたは孤立無援に陥っていないか。
          勝つためには、同志を募ろう。

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━━━ 2004年5月22日付日経MJより ━━━━━━
 □■□  本日の注目記事(1面)
 ■□■   無農薬でバラを栽培   公表したら一気にスター 
 □■□    バラ研究家 梶 みゆき 「ビズ」編集人 八木 波奈子
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 今日は、バラの新しい栽培方法を開発した主婦が、雑誌で取り上げられ
 て一躍有名になったという記事です。

 ■きっかけは前年夏に梶から届いた投書だった。「この10年バラの無農
 薬栽培を試してきて、ようやくうまくいくようになりました」。

 ■半ば疑いながら梶の家を訪れると、確かに色とりどりのオールドロー
 ズが咲き誇っていた。それから1年近く取材を続け、95年の春号で発表
 したのだ。

 ■「病気は大丈夫なの」「もっと詳しく知りたい」。鳴りやまない電話
 の対応に追われながら、八木はこれこそ『ビズ』のテーマと確信した。

 ■多くの賛同者を得る一方、それ以上のひぼう中傷も招いた。

 ■梶の家には読者が連日押し寄せるようになり、応じきれなくなって98
 年に玉川高島屋で講座を始めた。

           とのこと。それで、↓↓↓

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●女性の年齢を書くのははばかられますが、イメージを持っていただく
 ためにあえて…。梶さんは55歳、八木さんは57歳だそうです。

 ●記事によると、梶さんが「バラをつくり始めたのは30歳過ぎ」とのこ
 と。つまり、現在までにもう25年も経過しています。発表したのが95年
 ですから、バラをつくり始めて約15年たった頃ですね。

 ●農薬を使うのが当たり前というバラの栽培。それを、日本で初めてか
 どうかはわかりませんが、梶さんが無農薬栽培に成功し、発表したらも
 のすごく注目を浴びることになりました。

 ●誰かが利益を得ると、他の誰かが損をすることがあります。無農薬で
 栽培できるとなったら、誰が損をするのでしょうか。

 ●まず、農薬を使った栽培法で「先生」と言われてきた人、それから、
 農薬の製造、販売業者でしょう。彼らは、今まで得てきた利益の相当な
 部分を奪われる可能性が出てきます。

 ●それに農薬を使って美しいバラを作ってきた愛好家。どんなにきれい
 でも、見た人から「それ、農薬使ってるんでしょ」なんて言われると…。
 価値が激減してしまいますね。

 ●記事によると、「ひぼう中傷」がすごかったそうです。これが抵抗勢
 力ですね。さて、このような対立する勢力が現れたとき、どうすれば勝
 てるでしょうか。

 ●時に正しいにも関わらず敗れ去ることがありますが、それは賛同者を
 まとめきれなかったからです。集団対集団の戦いは、一致団結した方が
 勝ちます。「正義は勝つ」と言いますが、歴史を見れば「勝った者が正
 義」となっています。 

 ●なぜ梶さんは勝てたのか。八木さんという強力なパートナーを得たか
 らですね。八木さんは6万部以上の雑誌の編集長です。その人が梶さん
 の味方になったからこそ、勝つことができました。

 ●今はコンテンツ(情報の中身)産業が伸びる時代です。最近は、「情
 報起業家」などと呼んだりして、無名だった人がインターネットを上手
 に活用して、梶さんのように一気に有名になることもあります。

 ●しかし、彼らをよく見てみると、たいてい「パートナー」「仲間」等
 がそばにいます。仲間の名前がコンテンツの一部になっていることも頻
 繁にあります。それらはたいていネット界の有名人です。

 ●そうすることによって、「結束している感じ」「たくさんの賛同者を
 得ている感じ」を醸し出すことができるのです。お店でも、たくさんの
 お客がいる店にはひきつけられますね。しかもそこに有名人がいたら…。

 ●無名のあなたが一躍スターになろうと思ったら、もちろん何か本物、
 あるいは本物に近いコンテンツや商品がなければいけません。しかしそ
 れだけではまだ弱いのです。人脈を広げ、勢力を強めることが必要とな
 ります。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ――――――

 ■■■ちょっと一言

 梶さんは、そういう意図があったわけではありません。投書したら、た
 またま八木さんの目にとまり、世に出ることになったわけです。よい物
 を作り続けていれば、そういうこともありますね。

 しかし、起業家は、「目に留まる」のをじっと待っていてはいけません。
 自ら主体的に動き、道を切り開かなければ。

 孔子は「徳孤ならず、必ず隣あり」(論語)と言います。「美徳のある
 人は決して孤立無援になることはなく、必ず同志などの親しむ人を得る」
 という意味です。

 あなたという「点」から仲間を含んだ「面」へ、そして主流になること
 を目指すのが、弱者の戦略です。(#^.^#)

 

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