世界一だめなカメラホルガを売る、パワーショベル社長

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 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年2月23日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 324号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         「売りたい」が先に立ってはダメ。
      「どう伝えるか」に徹底的に知恵を使おう。

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 ━━━━━━━━━ 2004年2月21日付日経MJ(1面)より ━━━
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 ◆◇◆     パワーショベル社長 大森 秀樹さん
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  ◆   世界一だめなカメラを売る  価値をどう伝えるか
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 不完全で「世界一だめ」なカメラ、ホルガ(中国製)。その魅力を上手
 に伝えることで、販売に成功しているという記事です。

 ■本体は見るからに安っぽく、裏ぶたはすぐ外れてしまう。光が漏れる。
 
 ■何よりレンズの性能が悪く、画面の四隅が暗くなってしまう。およそ
 考えつく欠点をすべて備えるのだ。

 ■ハイテク一眼レフでは出せない「味」と好意的に受け止められたのだ。

 ■主要機種「120S」は1台3900円。

 ■そんなカメラの魅力を、大森は手作りのイベントを通じてアピールし
 て回る。

 ■やり方の下地となった別のカメラがある。「ロモ」だ。

 ■「青山ブックセンター」で「ロモウォール」と銘打ったイベントを立
 ち上げる。ロモで撮った写真で書店の全長36メートルの壁面を埋めたの
 だ。
           とのこと。それで、↓↓↓

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     わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
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 ●事業家なら誰しも、自社で扱っている商品を「売りたい」ものです。
 しかし、この気持ちがしばしば裏目に出ます。「こんなにいい商品です
 よ。ぜひ買ってください」などと顧客に押し付けてしまいます。

 ●いわゆる「押し売り」が通用しにくいことは、マーケティングを少し
 勉強した人なら誰でも知っているでしょう。しかし、その知識を実践に
 結び付けられないからこそ、皆悩んでいるのです。

 ●「食事は腹八分目にしておけば、健康にもいいし、太らない」という
 ことを知らない人は少ないでしょう。なのになぜ、腹十二分目も食べて
 しまうのでしょうか。

 ●自分の欲望に負けてしまうからですね。「己に勝つ」とは「己の欲望
 に勝つ」ことです。「売りたい」という欲望に勝ち、顧客の声に耳をす
 ます必要があります。同じ欲望でも顧客のものに注目しなければいけま
 せん。

 ●お客は、「自分にとって役に立つ物やサービスの情報を知りたい」の
 ですね。それに納得すれば、その後に財布と相談をして購入に至ります。

 ●間違ってはいけないのは、お客は物、今回の記事で言えばカメラが欲
 しいのではないということです。カメラによって撮影した後にできた写
 真が自分に与えてくれる満足が欲しいのです。

 ●だから、どんなにそのカメラが製品として不完全であっても、そこか
 ら生み出される結果が自分にとって魅力的であれば、購入することにな
 ります。

 ●大森さんはホルガで撮った写真を、書店で展示しました。大型書店と
 いうのは、老若男女ありとあらゆる人が集う場所と言っていいでしょう。

 ●そこに置いてあるほとんどの本には写真が掲載されていますね。それ
 らはほぼすべてが鮮明に写ったものでしょう。特殊な技術を活用したも
 のを除いて。

 ●ところが、壁面に、ずい分味わいのある写真がずらっと展示してある
 わけです。手元にある本の写真との対比効果が抜群ですね。プロのカメ
 ラマンがとった、芸術写真と思うでしょう。ところが、普通の人が普通
 に撮影してこんな写真ができると知ったら…。

 ●もちろんすべての人が強く反応するわけではないでしょうが、少し写
 真に興味がある人なら触手が動いて当然です。価格も手ごろ(3900円)
 ですので、その場で売れますね。

 ●まずは売上高等の目標数値は横に置き、お客は何に興味を抱くのか、
 どんな情報を得たいのかを考えてみましょう。そして、それをどう伝え
 れば欲しくなるでしょうか。

 ●あくまでも、売る側でなく、買う側の立場で考えなければいけません。
 「これは自分の役に立つ」と思えるような伝え方をしているでしょうか。
 「押し売り」とは正反対で、お客の方から思わず手が出てしまうように、
 お客との接点を演出するのです。
 
 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 昨日、福岡天神の顔とも言える百貨店岩田屋の本館が閉店しました。開
 店から67年だそうです。閉店と言っても、少し場所を移して、3月2日
 に新館がオープンします。伊勢丹の支援で経営再建中とのこと。

 ですから、岩田屋の看板をあげていますが、実は伊勢丹ですね。天神に
 は福岡三越と博多大丸があり、この2店も新岩田屋対策に余念がありま
 せん。福岡三越は同じ3月2日に改装オープンします。

 これらの動きは、九州全体の百貨店等にも影響を及ぼします。九州新幹
 線が3月13日に部分開通し、鹿児島からも福岡へ来やすくなると、天神
 が魅力的になればなるほど、例えば鹿児島の百貨店の売り上げは落ちて
 しまいます。

 一例を挙げましたが、このように環境条件は刻々と変化しています。こ
 れをどう活用するかが企業経営者の腕の見せ所ですね。(#^.^#)  

 

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