和魂洋才で鍋維新、洋風鍋がヒット中

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2004年1月15日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 298号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         新商品開発のために何を学んでいるか。
           創造は模倣の後に生まれる。
        
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 ━━━━━━━━━━━ 2004年1月15日付日経MJ20面より引用 ━━━
 
 ■その鍋料理にこの冬、ちょっとした異変が起きている。イタリアのス
 ープや南仏の漁師料理、ブイヤベースを日本風にアレンジしたものがじ
 わじわと広まっているのだ。「和魂洋才」の鍋は特に女性に人気が出て
 いる。

 ■最近にわかに注目を集めている「イタリアン鍋」。イタリア料理では
 定番の魚介類のスープ「ズッパ・ディ・ペッシュ」をベースにアレンジ
 したものだ。

 ■東京・銀座のギンザ・クラブ・ダイニング蟹座ではフレンチのブイヤ
 ベース(3600円)を1日10人は楽しむという。

 ■料理はフレンチだが土鍋で出す。

 ■昨年9月に東京・恵比寿にオープンしたばかりの「豆腐工房 豆爺」
 では、国産大豆の豆乳をベースにしたチーズフォンデュ(2000円2人前)
 が隠れた人気メニューになっている。

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 ●広辞苑によると、「和魂」とは「日本人固有の精神。やまとだましい」
 のこと。「和魂漢才」は「日本固有の精神をもって中国から伝来した学
 問を活用すること」であり、「和魂洋才」は、明治以降、「日本固有の
 精神をもって、西洋の学問・知識を学び取ること」を言ったそうです。

 ●この言葉を見るだけでも、いかに日本が大昔から「日本人固有の精神」
 を大切にしてきたか、かつ柔軟に外国の文化を取り入れてきたかがわか
 ります。全く異なる対立物を1つに統合していくという点において、非
 常にすぐれた民族なのではないでしょうか。

 ●企業においても、新商品開発、新企画立案、新制度の導入等、絶えず
 古きよき伝統を守りつつも新しい考え方を加えていかなければ、発展ど
 ころか存続すらできなくなります。

 ●どこの企業でも経営者が「社員の意識改革が必要だ」と言いますが、
 これは古い考え方が固定観念化し、環境変化に対応できなくなることを
 危惧しているわけです。通常、環境変化を実感している経営者ほど柔軟
 になります。年齢はあまり関係がありません。

 ●さて、鍋と言えば…。スーパーに行くと、最近は目新しい鍋用スープ
 がいくつも並んでいます。各食品メーカーの商品開発担当者は、売れ行
 きを固唾を呑んで見守っていることでしょう。残念ながら、来年の今頃
 には消え去っている商品も、少なくないと思います。

 ●今回は、日本の鍋と西洋料理を1つにしたものがはやっているという
 記事なのですが、「和魂洋才」の考え方でいくと、日本固有の鍋を維持
 しつつ、西洋料理の知識を学びとって加えるということですね。

 ●この2つをブレンドする際、当然ながら前者(日本固有の鍋)につい
 ては熟知していることが必要です。「やまとだましい」が定着している
 からこそ、漢才や洋才をブレンドしても崩れないわけです。

 ●では、後者(西洋料理の知識)については、ちょっと聞きかじったく
 らいでよいものでしょうか。前者ほどではないにしても、できるだけ体
 験的に学んで、教えてくれた人が作ったものと遜色ない程度の料理を作
 ることができれば、それにこしたことはありません。

 ●そこまでいって初めて、新しい本物を生み出せるのです。古来、日本
 人は命がけで海を渡り中国の文化を取り入れて、日本独自の文化を形成
 してきましたが、そのようなプロセスが必要になります。

 ●この料理を開発した料理人が海を渡ったかどうかは知りませんが、記
 事の事例で言うならば、イタリア料理やフランス料理の知識においてあ
 る程度の深さが無ければ、本物は生み出せないということです。

 ●つまり、創造のためには模倣が必要なのです。徹底的に模倣をしてこ
 そ、それを他の本物と組み合わせることで、新しいものが創造できます。

 ●そのためには、良い師匠を得ることが大切ですね。「これは!」と思
 うものを見つけたら、師匠について身に付くまでマネをしましょう。そ
 の後には自由自在に、他人が容易にマネできない、新しい本物を創り出
 すことができるでしょう。
 
 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 当メルマガをお読みいただいている中には、社会人1〜2年生の方も結
 構おられるようですが、新入社員のうちによい仕事の仕方を習慣として
 身につけてください。特に報告・連絡・相談のあり方や、仕事のスケジ
 ューリングの仕方などが重要です。社内の優れた人のマネをしてみまし
 ょう。

 自社には無いノウハウを得ようと思ったら、少しお金をかけてでも、や
 はり外部のセミナー等を受講するのが早道ですね。しかし、丸一日勉強
 した程度で身につけられるものはほとんど無いでしょう。あるとすれば、
 それは誰でもできるもので競争力を持ちません。

 現代人は、師匠を持ちません。ならば皆、師匠をもたなかった宮本武蔵
 ほどに優れているかというと…。そんなことはないですね。片や師匠が
 いるという人の多くは、「私はいつも○○先生の勉強会に参加していま
 す」というだけで満足しています。これもいけません。

 模倣の後に自分なりのものを生み出してこそ、師匠の価値があるのです。
 「師匠」と呼べる人がいますか? (#^.^#)
 
 

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