エプロン劇場の教材人気、乳幼児教育研究所

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年12月22日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 287号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          売り上げを追いかけてはいけない。
         結果ではなく原因を追究しよう。

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 ━━━━━━━━━━ 2003年12月20日付日経MJ1面より引用 ━━━

 ■12月7日、日曜日。大阪市のホールに約500人の幼稚園教諭や保育士
 が集まった。3姉妹を中心とする乳幼児教育研究所(東京・足立)が毎
 年夏冬に開くセミナーの一こまだ。

 ■長女、中谷真弓(59)が舞台に見立てた胸当て式エプロンから、フェ
 ルト製の人形を次々に取り出す。時に手の人形を動かし、時に人形をエ
 プロンに張り付けたまま自ら歌い、踊る。

 ■物語の元は二女の阿部直美(56、作家名さくらともこ)、三女の浅野
 ななみ(54)が描く絵本だ。特に阿部の「ピーマンマン」シリーズは計
 90万部、指遊び教本は20万部を越す幼児教育の定番。作詞作曲も手がけ、
 CDも出す。

 ■発想の起点は現場。「それまで絵本の読み聞かせでは、主人公が歌う
 場面でも(もともとメロディーがないので)歌うのではなく、歌うよう
 に朗読しなければならないとされていた。でも子供たちは歌ってほしい
 んですよ」(阿部)

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●これは、絵本やCD、教材の販売に成功している事例ですが、この3
 姉妹からは、全く売り上げを追求している臭いを感じません。引用部分
 以外に、皆教育現場の出身で、10年前に乳幼児教育研究所を立ち上げた
 とあります。経営面は素人だったでしょう。

 ●よく技術者や職人肌の方などが、「よい製品ができた。これは絶対に
 世の中の役に立つし、受けるはず」と言って起業し、失敗します。これ
 は、自分の思いばかりが先行し、お客となる人々の側に立った発想がほ
 とんどできていないことによります。

 ●学校の先生も、大半はこのようなタイプではないでしょうか。自分の
 考え方や知識を生徒に押し付け、わからなければ、それは生徒が悪い、
 親が悪いというわけです。ごくわずかに存在する人気のある先生は、相
 手が成長しない場合、自分のやり方を反省します。

 ●競争原理の働く学習塾では、同じ先生でも学校の先生とは異なります。
 生徒がお客だからですね。生徒や親に支持されなかったら、給料が減っ
 たり、解雇されたりします。支持を得るためには、ただ甘やかせばいい
 というものでもなく、いろいろと工夫を重ねることになります。

 ●学習塾では、仕組みによってそうせざるをえないように追い込んでい
 るわけですね。多くの競合他社がある中で生き残るためには、どうして
 も必要なものです。しかし、学習塾の中でも塾長がそれではいけません。
 トップは理念が自分の原動力でなければ。

 ●乳幼児教育研究所の3姉妹は、その塾長レベルなのです。どうしてそ
 うなれたかというと、そのおおもとは両親にあります。小さいころから、
 まさに聖職者と言われる教師を体現した父親を目の前にし、そのすばら
 しさを母親の口を通して聞き続けたのが原点です。

 ●今の日本からは絶滅したのではないかと思われる家庭環境ですね。そ
 してこの3姉妹は、実際に教師として現場に立った後、「絶対に目の前
 の子供たちは悪くない。成長しないとすれば自分の教え方が悪い」とい
 う大前提のもとに、教育の実践を繰り返し続けたことでしょう。

 ●そのような現場での実践に裏打ちされ、さらに強化された彼女達の思
 想は、学者の理論など一蹴してしまうのです。心理学の実験で得られた
 結論など、実戦の中では力を持ちません。あくまでも、自分の目で見、
 手と足を動かして得たものこそ、宝です。

 ●この3姉妹の教育によって、目の前の子供たちは生き生きと目を輝か
 せます。これがマーケティングでなくて何でしょうか。顧客感動経営が
 できているわけです。皆さんの会社のお客は、商品やサービスを購入し
 て喜びに満ち溢れていますか。

 ●絶対に目の前のお客は悪くありません。売れないとすれば「売る相手
 を間違っている」「自社の商品がニーズに合っていない」「売り方が悪
 い」のどれかです。「売り方」というのは顧客とのコミュニケーション
 方法(やり取りする情報の中身と量、受発信手段のあり方)のことです。

 ●売り上げは結果に過ぎません。正しい筋道(=義)を実践すれば、必
 ず結果はついてきます。ただし、その正しい筋道を行い続けるのは、自
 分にとって困難を伴うこともあります。だから、勇気がいるのです。
 「義を見て為さざるは勇無きなり」です。自分を奮い立たせましょう。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 武田信玄は、「自分の本来の役割を全うする方法が1つある。それは、
 自分がしたいと思うことをせず、いやだと思うことをすることだ」と言
 っています(『甲陽軍鑑』)。

 追い込まれたらたいていの人はがんばるものですが、戦国の世で追い込
 まれてしまったら、もう亡びるしかありません。ですから信玄は、追い
 込まれる前に普段から「いやなことをせよ」と言っているのです。

 孫子も、まさに同じ意味のことを言っています。信玄が掲げた軍旗の文
 字「風林火山」も孫子の兵法の中に出てくる言葉ですが、信玄は孫子を
 相当深く読み込んでいたのでしょう。

 「面倒くさい」「大変だ」「難しい」等々、いやだと思うことはたくさ
 んありますが、人生という「己との戦い」の時間に勝者となるには、楽
 なことばかりでなく、時には苦しいと思われることにチャレンジしなけ
 ればいけませんね。励まし合っていきましょう。(^0_0^)

 

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