〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年12月15日 〓〓〓〓〓〓
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◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 282号 ◆◆◆
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〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
伝わらないのは「伝え方」が悪いから。
情報の伝達が下手な企業は滅び去る運命にある。
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━━━━━━━━━━ 2003年12月13日付日経MJ1面より引用 ━━━
■リストラ、教育、環境問題……。続々噴出する「現代社会の病」を面
白おかしく落語に仕立て、社会の矛盾を指摘する。そんな笑いを全国の
学校や自治体、労働組合などに届けるのが笑工房(しょうこうぼう、大
阪市)だ。代表、小林康二(やすじ、64)の「世の中に笑えないものは
ない」との信念に共感する人も多く、“笑いの出前”の引き合いは急増
している。
■笑工房は労働や教育、サラ金など堅い問題を風刺をきかせた噺(はな
し)に仕立てあげ全国各地に出前する。依頼主は30を超える笑工房の持
ちネタから集会の趣旨に合ったものを指定できるほか、新作の注文もで
きる。
■「お堅い社会問題について大学の先生が講演しても要点は2つか3つ。
それなら落語でも伝えられる」。「毎度バカバカしい」はずの落語で深
刻な社会問題を扱う理由を小林はこう説明する。
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ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!
●ずい分古い話ですが、私が在籍した高校では、年に1回著名人を呼ん
で講演会を開いていました。相手は高校生ですので、講演の間中、あち
こちで私語をしており、講師の先生も気分が悪かったことだろうと思い
ます。
●しかし、1回だけ、その高校生たちが時にはドッと笑いながら、大半
はシーンとして聴き入った話がありました。テーマは堅く「日本語の乱
れ」。講師は、当時の慶応義塾大学の名物教授で、すでにお亡くなりに
なられた池田弥三郎先生でした。
●幅広くさまざまな人と交流していた先生は、芸能界や大相撲等の話題
で高校生の興味を引きつつ、おもしろおかしく、現代の日本語について
語られました。結論は「日本語は乱れているのではなく、進化している」
というようなことだったと思います。
●これは池田先生が、話す相手のニーズに応える話し方をされたという
ことでしょう。まさしくマーケティングの考え方ですね。対象に合わせ
て工夫すれば、たとえ相手が高校生でも、ひとことも「静かにしなさい」
などと言わなくてもすむわけです。
●さて、今回の記事にある笑工房の試みも、先の池田先生のお話と共通
するものがあります。「伝えたいポイント」はそのままで、「伝え方」
を従来とは異なる形にしました。しかもそれをビジネスとしてシステマ
チックにやっています。
●内容がどんなにすばらしくても、大半の聴衆がいねむりするような講
演では実施した意味がかなり薄れてしまいます。講演は、そのとき限り
だからこそ、強烈なインパクトが必要です。何かひとつ、聴衆の心に突
き刺さればよいのです。
●ですから、言いたいことを伝えられるならば、池田先生のような名調
子の講演であろうが、落語であろうが、歌や芝居であろうが何でもかま
いません。相手に伝わらないのは相手のせいではなく、伝える側の工夫
が不十分であることに原因があります。
●しかしそれを、ただ伝える側の熱意に期待するだけではビジネスとし
て成り立ちにくいでしょう。笑工房の小林さんは、落語という伝統芸を
使うことに加えて、落語作家と落語家がやる気になるような報酬の支払
い方にしました。特に落語作家は名作を生もうと努力するでしょうね。
●落語家という話芸のプロが話すわけですから、それが一般論であれば、
下手な経営コンサルタントが話すよりもはるかにインパクトがあり、聴
衆の心に入っていくでしょう。企画した人も「今回のはつまらなかった
ね」などと陰で言われずに済みます。
●引用している部分以外に、すでに欧米各国からも口演要請が舞い込ん
でいるとあります。小林さんもまさかここまで人気が出るとは思ってい
なかったのではないでしょうか。
●どんなにすばらしいことも、伝え方がまずければ世の中に広がりませ
ん。インターネット等の情報インフラ(基盤)が整いつつある今日、伝
え方の良否が勝敗を分けるようにもなります。自社商品の良さは十分お
客に伝わっているでしょうか。
●伝わらないのは相手が馬鹿だからではなく、伝え方が悪いのです。社
内で部下に伝わらないのも同じことです。自分の意図が身近な人に伝わ
るようになれば、顧客への伝え方も上手になっていきます。さまざまな
手段を試しつつ、情報伝達の達人を目指しましょう。
――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――
■■■ちょっと一言
経営コンサルタントも一般論ばかりしゃべっていたら、落語家さんに負
けてしまいますね。独自の成功ノウハウを具体的に語れなければいけま
せん。しかもそれをおもしろおかしく…。たいてい経営セミナーは昼食
後にやることが多く、つまらないとすぐにお昼寝タイムに早代わりして
しまいますからね。気をつけねば…。
池田先生の講演(「講演」は公衆に向かって講義すること。「口演」は
口で述べる話芸のことだそうです)は、「世の中にはこんなすごい先生
がいるのか」と私の目を開かせてくれました。若い頃に一流の人物に出
会うことは、はかり知れない教育効果があると思います。
講演者は話をしっぱなし、聴衆は聞きっぱなしに終わってしまいがちな
講演について、私は「どうも虚しいなあ」と感じていましたが…。自分
の心に遠い昔の池田先生の講演が残っていることに、今気づきました。
身近で頻繁に接することができなくても、何かを伝えることは可能なん
ですね。やっと講演に価値を見出すことができました。(#^.^#)
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