ニッチに挑む小隊経営、ドウシシャ

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 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年11月20日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 266号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
           競争相手が少ない市場を探そう。
      そこに自分の強みをぶつければトップになれる。

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 ━━━━━━━━━━ 2003年11月20日付日経MJ12面より引用 ━━━
 
 ■かき氷用の氷削り器、収納用のスチールラック、アイロン台、小型扇
 風機……。いずれもドウシシャが国内で1位か2位のシェアをとってい
 る商品だ。共通しているのは先端技術を必要としないが、市場規模が小
 さく、低価格品で大手メーカーが手を出しにくい分野。ニッチ市場でシ
 ェアをとってゆくのが同社の戦略だ。

 ■その分野で40〜50%のトップシェアをとるよう自ら企画、中国などの
 工場に委託し低コストで大量生産する。「工場を持たないメーカー」だ。
 大手スーパー、ホームセンター、ギフト専門店、百円ショップ、ディス
 カウントストアなど全国に3000社ある取引先の存在が大量生産・販売を
 可能にする。

 ■扱い分野は家電から時計・宝飾、食品・酒、衣料、ギフトと多彩だ。
 ただし家電なら家電全般を扱うわけではない。小型扇風機のようにニッ
 チ市場でトップになれそうなものに絞って一点突破を図る。

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●SWOT分析といって、自社の強み・弱み、経営環境の機会・脅威を
 書き出し、強み−機会、弱み−脅威など4つの組み合わせを作り、今後
 の方向性を見出す分析手法があります。通常は、自社の強みをこれから
 機会が広がる分野にぶつける方向がよいとされます。

 ●機会が広がるとは、市場規模が膨らむ、規制緩和で参入できるように
 なる、などのことですね。そのような情報をキャッチしたら、多くの経
 営者が競ってそこへ出て行きます。強みの有る無しに関わらず…。素人
 でも、プロと提携して参入を目指したりします。

 ●そして、資金力のある者、情報をいち早くキャッチして動いた者など
 が勝者となります。それはたいてい大企業ですね。中小企業は運良くシ
 ェアを獲得できたとしても、常に大手企業の「参入」や「進出」を恐れ
 続けることになります。

 ●ですから、一般的な機会が自社にとっても機会と言えるかどうかをよ
 く吟味する必要があります。むしろ、脅威(市場が縮小する、規制が厳
 しくなるなど)として挙げた中に、本当の機会があるかもしれません。
 得意技を誰もが進出を嫌がる市場で生かすという方向です。

 ●基本的に人間は、楽をしたい、儲けたいなどの欲望に沿って動きます
 ので、そちらの方向はどうしても競争が激しくなります。そうなると、
 1〜2割の強い者が勝ち、9〜8割の弱い者は負けるという定めに従う
 ことになります。勝ち目があるならやってもよいのですが…。

 ●市場規模が小さいということは、大儲けはできそうにないということ
 ですね。ドウシシャが狙っている市場は100億円以下で、大企業にとっ
 ては魅力が無く手を出してきません。普通の中小企業者の発想も「100
 億を何十、何百の企業で分けると、うちは1〜2億あればいい方」とい
 うところでしょう。

 ●ところが同社は、最初からその市場でのトップシェアを狙っているの
 です。大企業がいないということは、十分にその可能性があるわけです
 ね。弱者の戦略は、「弱者から中者へ、そして強者へ」が基本ですが、
 同社はまず自社より弱い企業ばかりの中でシェアをとり、中者に成長し
 てきました。

 ●また、いくつもの小さな市場を攻めるのに、小さな部隊を編成して行
 っています。多い人数を手足のように動かすには、まずは同社がやって
 いるように小分けすることが必要です。そして、それぞれの部隊長にあ
 る程度の権限委譲を行います。

 ●同社では「赤字が二期続くとDIVを解散する」とあります。結果を
 出せなかった部隊長はその任を解かれることになるわけです。「私は一
 所懸命努力した」などと言い張ってもダメです。プロ野球と同じで結果
 がすべてなのです。「努力」に逃げ込むことは許されません。

 ●社長がどんなに苦楽を共にした部下であっても、結果を出せない者を
 いつまでも役職に就け、チームをそのまま存続させるのは、組織全体に
 悪影響を及ぼします。諸葛孔明が「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」こ
 とにしたのもそのためですね。チームを解散したとき、最も苦い思いを
 するのは経営者でしょう。

 ●しかしこのような組織だからこそ、全社員が主体的に動くことにつな
 がります。自分のチームが解散に追い込まれるのは、社員の立場からし
 てもつらいものです。自らの役割を自覚して、個々の責任を果たそうと
 するでしょう。まさに「同志」的結合が生まれます。

 ●自社の強みを、誰もが進出を嫌がる市場へぶつけましょう。それこそ
 が中小企業の戦略です。そして、まずは弱者から中者になることを目指
 してください。また、成功するためには「ぶら下がり」者のいない組織
 を作ることが必須となります。ドウシシャの組織を参考にしましょう。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 このドウシシャという社名は、同社のホームページによると、もともと
 は「同志社」だったそうです。京都の同志社大学と同じですね。名前の
 由来は書いてなく、「創業の精神」のところに「我々は同志的結合をも
 って…」という文言があるのみです。創業者がこの大学の出身だったの
 でしょうか。
 サイトはこちら⇒ http://www.doshisha.co.jp/

 母校の名前を会社名にするのは、結構勇気のいることだと思います。変
 なことをしたら、学校に泥を塗ることにもなりかねないでしょうから。
 それがエネルギーになっているかもしれませんね。

 「創業の精神」の続きに「〈つぶれないロマンのある会社〉をつくり…」
 ともありますので、もしかしたら「絶対にこの会社をつぶせないという
 気になる社名を考えよう」と思ったのかもしれません。これ、なかなか
 いいですね。新規プロジェクトの名称や、創業時の屋号などを名づける
 ときの参考にしてください。(#^.^#) 

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