主婦パワーで売り場支援、資生堂

日経MJを読み解く!

メルマガ登録・解除 現役中小企業診断士が執筆中! 読者数3万人超
 


 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年11月17日 〓〓〓〓〓〓 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 263号 ◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
           プロでなければ通用しない時代。
        実戦を通して己の技を磨き続けよう。

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━ 2003年11月15日付日経MJ4面より引用 ━━━
 
 ■資生堂が、化粧品販路として成長著しい、ドラッグストアやスーパー
 での販売強化に動き出した。戦力となっているのが、店頭をこまめに回
 り最良の売り場を作る支援部隊「リテールサポーター」たちだ。1200人
 のサポーターは主に主婦で、欠品や商品配置のチェックのみならず、売
 り場確保にまで力を発揮する。

 ■4月に設立した新会社、資生堂リテールサポート(東京・港、河村敦
 美社長)が10月から本格稼働した。
 
 ■東京都稲城市のスーパーに訪れたサポーター、酒井朗子さんは、陳列
 棚のチェック、掃除、商品補充をてきぱきとこなしながら、同店の雑貨
 担当者と言葉をかわす。「忙しい担当者との数分の会話がとても大事」
 と酒井さん。常に商品を置けるスペースがないか目を光らせ、「あそこ
 のつり下げ台くれませんか。入浴剤を置きたいんです」と商談もする。

 ■サポーターの半数以上は、資生堂のOG。若い営業担当者以上の商品
 知識を持つ人も多い。

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●リテールサポート(小売店支援)の重要性については、ほとんどのメ
 ーカーや卸売り業者は認識しています。商品を小売店に売ったとしても、
 その先の消費者に販売できなければ、そこで商品が滞留してしまいます。
 その結果、メーカーや小売業者がその次に小売店に売る量が減少し、自
 社の業績も伸びなくなるのです。

 ●そこで、消費者によく売れるよう、さまざまな面から小売店を支援す
 るわけです。巡回訪問し、新商品情報を提供したり、陳列方法を指導し
 たりします。高度になると、事業主に対して経営指導をすることもあり
 ます。大変重要な役割ですね。

 ●そのリテールサポートについて、ある日用品卸売業を営む会社の社長
 さんはこう言いました。「売り場の作り方について、うちの社員が小売
 店の社員に教えられるわけがない。うちは今までどのような売り場にす
 ればより多く売れるかなんて考えてこなかったんだから」

 ●あるボランタリーチェーン本部では、加盟企業500社700店で、支援部
 門の人員は5名。そのうち部長は相手の店主と対等以上に渡り合えるも
 のの、他の4名は巡回訪問して店主になじられることが多いそうです。
 「お前らの給料は俺たちが払っているようなもんだぞ。もっとしっかり
 サポートせい」と。

 ●リテールサポートという言葉は、何かかっこいい響きがありますが、
 実際のところビジネスの場面での支援は、支援される側も必死ですので、
 要求されるレベルは高く、プロの腕が無いとなかなか難しいものです。
 下手をすると、支援する側の精神が参ってしまいます。

 ●今回の資生堂の例では、なんと一挙に1200人ものサポーターを契約社
 員として雇い、小売店支援を始めています。しかも主婦が中心とのこと
 で、通常では考えられません。しかしよく読んでみると、「サポーター
 の半数以上は、資生堂のOG」なんですね。

 ●そうであれば、化粧品に関しては、ドラッグストアの店主や社員たち
 とは比較にならないほどの知識を保有していると考えられます。また、
 化粧品売り場の作り方についても、十分に基礎は身についているでしょ
 う。

 ●つまり、ドラッグストアの側からしてみれば、「よくわからない化粧
 品部門の強力な助っ人」なわけです。頼りになる存在が定期的に訪問し
 てくれれば満足度は高まりますね。リテールサポーターが現場で主導権
 を握れるということは、資生堂が小売店に対して主導権を握ることを意
 味します。

 ●FCなどで、よく、マニュアルに基づいて指導をするスーパーバイザ
 ーを見かけますが、相手先からのクレームが絶えません。知識はあって
 も実戦の経験が不十分で、臨機応変の指導はできないのです。やはり資
 生堂方式で、経験者をあてるようにしなければなりません。

 ●ほとんどの業界では、素人の付け焼刃の知識が通用する時代は終わっ
 たと考えていいでしょう。プロ、本物と呼ばれるような人やモノでなけ
 れば、お客は受け入れようとしません。仕事の内容に疑問符がつけば、
 お客はネット等も利用して、より優れた業者を探し出そうとします。

 ●ですから、生き残っていくためにはその道のプロを目指すしかありま
 せん。得意分野に特化して、しかも他人の3倍は努力しましょう。それ
 を10年続ければ、あなたの右に出るものはいなくなります。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 10年以上前のことですが、あるところで、営業の指導を受けたことがあ
 ります。講師は私よりも3〜4歳は年下だったと思うのですが、「たい
 したものだなぁ」と思っていたら、後日、知人から「彼は営業実績は全
 く無いんだよ」と聞いて驚きました。私はその頃営業については全くの
 素人でした。全然見破れなかったですね。(^_^;)

 その後もその「彼」は営業成績が上がらず、転職してしまったそうです。
 何か話し方が自信たっぷりで、やや尊大な感じはしたのですが、経験が
 無いのをそのような振る舞いで補っていたのでしょうか。内心はひやひ
 やだったかも。

 最初は素人なのは仕方がありませんが、問われるのは10年後のレベルで
 す。10年後に「押しも押されもしないプロ」になっている自分をイメー
 ジしてみましょう。たくさんの人があなたを必要としている状態を…。
 一冊本が書けるくらいでなければいけませんね。

 「なせば成る なさねば成らぬ なにごとも 成らぬは人の なさぬな
 りけり」 by 上杉鷹山

メールマガジンのご購読はこちら

現役中小企業診断士の勉強部屋 マーケティング資料室ホームへ