〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年10月14日 〓〓〓〓〓〓
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◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 240号 ◆◆◆
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〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
戦略を口に出して表現できるか。
一般社員も言えるならば、戦略が行き渡っている。
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━━━━━━━━━━ 2003年10月11日付日経MJ1面より引用 ━━━
■東京在住の2人のフランス人女性が昨年5月、出版社を起業した。
■「旅行者向けのガイドブックばかりじゃつまらない」とトイレやバス
ルーム、犬といったパリジャンの日常を通して現代のパリを紹介。東京
での市場調査、現地スタッフとの連携という手法で、個性的な“パリガ
イド”を次々と生み出している。
■「今、パリで何が起きているか」をコンセプトに、ソフィーとヴァネ
ッサが生み出した“パリ本”が一年半ですでに9冊。各巻のテーマをイ
ンテリア、ファッション、料理などに絞り込み、旬のアーティストやク
リエーターを中心としたパリジャンの暮らしを紹介する。
■店や街、グッズの情報も折り込んで実用性も重視。「角度の違うガイ
ドブック。パリにあこがれる女性に、生活を楽しむヒントを与えたい」
と2人は口をそろえる。
■料理やインテリアを前面に出した本作りは販路拡大にも威力を発揮し、
仏ではコレットや百貨店ボン・マルシェ、日本でもインテリア店やレス
トランに置かれるようになった。
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ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!
●諸外国では日本のことをどのように紹介しているのでしょうか。一昔
前は、日本といえば「フジヤマ、ゲイシャ、スシ…」だったようですが。
紹介している内容が、観光地や、日本の伝統的なもの(相撲、歌舞伎な
ど)ばかりであれば、現代の日本人は「ちょっと違うんだけど…」と、
とまどうかもしれません。
●エディシォン・ドゥ・パリのお2人も、そこに目をつけたのでしょう。
フランス人が日本について知っているよりは、はるかに日本人はフラン
スについて知っていそうですが、フランス人のお2人の目から見ると、
パリの生情報について圧倒的に不足していると感じたのではないでしょ
うか。
●「パリにあこがれる女性に、生活を楽しむヒントを与えたい」という
言葉が、同社の戦略を表しています。「誰に、何(どんな価値)を」与
えるかが戦略です。お2人が口をそろえているということは、2人が同
志であることを表しています。
●まず経営者がこのように明確に言えなければなりません。さらに、戦
略(=根本的な方向性)を社内に行き渡らせることで、多くの社員を1
つにし、どんなに部門が多くても、戦術、戦闘に至るまで整合性を図る
ことができます。大企業でも、「誰に、何を与えるか」について、社長
とヒラ社員が同じ言葉を語れなければならないのです。
●引用している部分以外のところに、月に一度はオフィスに10人の20代
女性を集め、本のアイデアをひねり出しているとあります。自分の頭で
考えるだけでなく、顧客のニーズを直接聴いたうえで、本の内容を考え
ていますね。これは戦略推進のための戦術の1つです。戦術は必ず戦略
の枠の中でなければなりません。
●このような情報の収集は非常に重要なのですが、多少費用がかかりま
す。以前、ある夫婦で経営している会社で、夫の社長は費用をかけて、
顧客の本音がきちんと収集できるような形式で顧客アンケートをとろう
としましたが、妻の経理担当の専務が「もったいない。お客の気持ちな
どわかっているじゃないの」と反対したことがありました。
●結局、予算をかなり削られ、実施したアンケートは非常に陳腐な内容
かつ手法で実施し、その会社ではアンケート結果をほとんど役に立てる
ことができませんでした。同族企業というのは、家庭内のパワーバラン
スが会社経営にも影響してきます。社内の会議で決まったことが、家の
中の夫婦の会話でくつがえることがあるのです。公私混同ですね。
●話を戻しますが、「顧客情報などの戦略遂行に大変重要な情報を得る
ためには、多少の出費を惜しんではならない」ということです。このフ
ランス人のお2人は、まだ十分儲かっているわけではないようですが、
情報収集費は必要経費だと、きちんと認識しているのでしょう。
●また、出版しているパリ本は、主に日本人の「パリにあこがれる女性」
向けですね。なのに日本だけでなく、フランスでも発売しています。こ
れは、フランスでもパリ以外の地方に住む人や、パリに住んでいても自
分の町をもっと知りたい人に受けると判断したのでしょう。ターゲット
を絞ったものは何を伝えたいかがはっきりしているので、その周辺の顧
客層にも受け入れられるのです。
●さらに、多くの販売ルートを開拓しています。「パリにあこがれる女
性」に届けるのに、書店経由でなくてもかまわないわけですね。例えば
フランス料理店には、パリにあこがれる女性が来店する確率は、平均的
な存在確率よりもかなり高いでしょう。
●パリの雰囲気が漂う料理レシピの本がレストランに置いてあれば、レ
ストランの側も格調が高まって喜びそうです。もちろん、お客も。皆が
喜ぶ形を作りあげていくことが、成功への近道です。この2人のフラン
ス人女性企業家は明確な戦略のもと、着実かつ迅速に、戦略行動を積み
重ねているようです。
――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――
■■■ちょっと一言
もしフランス人から「フランス人と言えば、誰を連想しますか」と尋ね
られたら、皆さんは誰の名を挙げるでしょうか? カルロス・ゴーン氏
はフランス国内でも有名なのでしょうかね。マリー・アントワネットや
ジャンヌ・ダルクなどの名前を挙げたら、ちょっとがっかりするかもし
れません。現代のフランスをもっと知ってくれと。
こう考えてみると、歴史で習った内容が頭の中に強烈なイメージとして
残っているのがわかります。外国人が日本に対して「ブシ、チョンマゲ、
ハラキリ…」などのイメージを持っていても不思議はありません。映画
『座頭市』でさらに強くなったかも。「日本人は正義を貫くためには死
をも恐れない民族」だったということが、諸外国にとっては未だに恐怖
でしょう。実際は全くその逆方向へ行っていますが…。企業もどんなイ
メージを与えているかは自己チェックしておかなければいけません。
ところで、読者数が急増しておりまして、ありがたいです。これからも
毎日コツコツがんばります。「継続は力なり」ですね。(#^.^#)
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