32期連続増収のスーパー、コノミヤ

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年10月1日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 232号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          中小零細にしかできないことがある。       
       やるべきことを手を抜かず、着実にやろう。

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 ━━━━━━━━━━ 2003年9月30日付日経MJ4面より引用 ━━━

 ■大阪市北東部と大阪府南部に10店を展開するコノミヤ(大阪市)は、
 1971年の会社設立以来、32期連続増収の“きら星”企業だ。2003年8月
 期の売上高は新店効果も寄与して24%増の220億円、全店舗が黒字だっ
 た。

 ■「今日つくったものを今日仕入れ、今日売り切る」。創業者の芋縄純
 市会長は「商品の新鮮さが命」を基本方針に掲げる。

 ■価格設定は「地域で最も安い」(芋縄会長)という。粗利益率は20.5
 %と高くはないが、売上高販管費比率は17.5%と低水準。低コストの収
 益構造が低価格戦略を支える。

 ■在庫管理で活躍しているのが、独自に開発した「タナダス」というシ
 ステム。

 ■天気予報に基づく客数予測にも力を入れてきた。

 ■店頭表示にも工夫を凝らす。デジタルカメラで商品を撮影し、その写
 真を取り込んだPOS(店頭販促)広告をコンピューターで作成。

 ■もう1つの柱は地域密着の店舗展開。

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 ●32期連続増収とは…。バブル崩壊後もずっと売上高が伸び続けている
 ということです。記事を読むと、打てる手は全部着実に打ってきている
 という印象を受けます。資金が潤沢にあるのは、おそらく無駄な投資を
 一切してこなかったのでしょう。

 ●10店舗であれば、経営者の目が行き届きますね。引用部分以外のとこ
 ろに、「今後は毎年1、2店のペースで出店」する計画とありますが、
 これまでは我慢して超堅実経営を進めてこられたのでしょう。「大きい
 ことはいいことだ」という価値観が一般的だった中で、会長の芋縄さん
 の「地域密着」を貫いてきた姿勢が光ります。

 ●大手に勝つには、何かの分野に専門特化して、それを磨き上げるとい
 うのが中小企業の戦い方になりますが、同社は衣料品や雑貨には手を出
 さず、食品一本に絞っています。また、食品の中でも、生鮮3品である
 青果、鮮魚、精肉のいずれかに特に強いのかもしれません。

 ●「今日つくったものを今日仕入れ、今日売り切る」という芋縄さんの
 考え方が書いてありますが、このうちの「今日仕入れ、今日売り切る」
 の部分は、数量を少な目に仕入れさえすれば誰でもできます。ただし、
 品切れをおそれるあまり、多めに仕入れるケースが多いのです。

 ●店長など上層部の人が店内を見回ったとき、売り場に商品が並んでな
 いと、たいてい担当者を叱ります。私もジャスコ時代に叱られたことが
 あります。私の場合は賞味期限がやや長いデザート類を品切れさせてし
 まったので、叱られて当然ではありますが。(^_^;)

 ●話を戻します。この考え方の最初の部分「今日つくったものを」のと
 ころが、かなり難しいのです。八百屋や鮮魚店などは、その日の朝早く
 市場から仕入れてきて売るのが当たり前ですが、それでも「昨日つくっ
 たもの」も大分混じっているでしょう。

 ●それすら、大手スーパーでやることは至難の技です。店舗の一角にそ
 れ用のコーナーなどを設けるのが精一杯でしょう。ですから、地域の中
 小スーパーがやれば、その部分においては必ず勝てますね。

 ●店の近隣に農園や漁港等があれば、生産者と直接契約して、その日と
 れたものをその日のうちに仕入れることが可能です。しかし、同社は遠
 方で収穫したものも空輸してその日のうちに売っています。芋縄さんの
 考え方を徹底しているのです。

 ●これが同社の経営を成功させている核の部分で、あとは少しでも売り
 逃しを減らすための管理システムです。いかに適正な商品を、適正な場
 所で、適正な時期に、適正な数量を、適正な価格で、仕入→在庫→販売
 するかを緻密に管理しています。これをマーチャンダイジングと言いま
 すね。マーチャンダイズ(商品)の計画あるいは政策です。

 ●また、ともすれば食品スーパーは泥臭い雰囲気になりがちな部分があ
 りますが、POPを工夫することで、それを防いでいるようです。大手
 スーパーの華やかさには劣るでしょうが、富裕層の顧客を遠ざけるよう
 な雰囲気ではないでしょう。

 ●食品スーパーではなくても、芋縄さんの経営の仕方には見習うべき点
 が多いように思います。「中小零細には無理だ」というのを決まり文句
 にして、やるべきことをやっていないということはありませんか。大手
 には無理でも、中小にはできるということが結構ありますよ。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 食品スーパーの中には、ものすごく安くても、見た目かなり傷んでいる
 商品、おいしくない商品を扱っているところもあります。それでも今は
 にぎわっていますが、中〜長期的にはお客は離れていくでしょう。食品
 の行き着くところは、やはり「味」ですから。

 ところで、ようやくダイエーホークスの優勝が決まりました。ナインも
 ファンも、ちょっと苦しんだ分喜びも大きいでしょうね。私はファンと
 いうほどのことも無いのですが、これで福岡の街が明るくなることがう
 れしいです。昨夜、中洲の那珂川には約300人が飛び込んだそうです。
 昨日の夕方通りかかったときにはかなり浅かったので、怪我をした人も
 いるのでは…。(^_^;)

  

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