非常識な高級旅館、小樽旅亭 蔵群

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年9月29日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 230号 ◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
     「これはおかしい」と思う商品・サービスはないか。    
        お客の立場で改善すれば、お客が集まる。

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 ━━━━━━━━━━ 2003年9月27日付日経MJ1面より引用 ━━━

 ■なぜ正月など繁忙期の料金が飛び抜けて高いのか。なぜ部屋食がもて
 はやされるのか。旅館業界の“常識”に疑問を持つ真田俊之(35)が昨
 年5月、北海道小樽市の朝里川温泉に開業した「小樽旅亭 蔵群(くら
 むれ)」。年中一律料金で真のリラックスを追及したこの宿は「北海道
 で高級旅館は成功しない」との通説を覆しつつある。

 ■旅館はリラックスを買いにくるところ、と真田は考える。

 ■メゾネットタイプ、バリアフリー、掘りごたつ式など、蔵群には趣の
 異なる19の客室がある。定員は4人。どの部屋にも2つの寝室と独立し
 た居間が設けられ、一室平均70平方メートルの空間が広々使える。別棟
 は食事専用の19の個室。雰囲気の異なる食事室は高級和食店のようだ。

 ■真田がもっともこだわったのは料金。2人利用なら1人3万5千円、
 3人以上ならば3万円で客室はすべて同一料金。旅館としては高額だが、
 代わりにバーでのお酒も、部屋の冷蔵庫内の飲み物もすべて無料。

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
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 ●旅館に泊まると、「失礼しま〜す」という声とともに何度も仲居さん
 が部屋に入ってきて、食事を運んだり、布団を敷いたりします。これは
 旅館の側にしてみればお客へのサービスなのですが、なんだかプライバ
 シーを全く無視されているようにとれないこともありません。

 ●仲居さんといえども部屋の中にズカズカと他人が入ってくるのは、せ
 っかくゆっくりしに来ているのに妙な緊張感が生じます。古来、日本の
 家屋は風通しのよい作りになっていることもあり、プライバシーも無い
 時代が長く続いたので、旅館もこれが当たり前になっているのでしょう。

 ●ホテルでは、宿泊中に誰かが部屋に入ってくることはまずありません
 (こちらがルームサービスを依頼した場合などは別ですが)。ですから、
 そういう意味での安心感はあります。でも、例えば温泉にでもつかって
 ゆっくりしようという旅行で、常にスリッパ履きではだしにもなれず、
 ベッドでかつ照明の暗い部屋では、日本人には受けないでしょう。

 ●「ホテルのようなプライバシーを保てて、しかも和室のゆったり感の
 ある部屋」、これは簡単に作れそうです。しかし、仲居さんは出入りし
 ない代わりに食事はレストランでとってくださいとなると、今度は大勢
 の他のお客と飲食の場を共にせねばなりません。それはちょっと…。

 ●このようなわけで、なかなか心から安らげる宿泊施設というのはあり
 ませんでした。ところが、記事の「小樽旅亭 蔵群」を作った真田さん
 は、見事に現代の日本人が求めている宿泊施設を作り上げたようです。

 ●寝室と居間と食事をする部屋を分けたのですね。確かにこうすれば、
 プライバシーの確保と、和のゆったりした空間の両方を得ることができ
 ます。仲居さんも、布団を敷くのにいちいち座卓(和室用のテーブル)
 を移動させる必要がありません。

 ●また、全く同じサービスを受けるのに、時期によって料金が異なるの
 も誰もが一度はおかしいと思うことではないでしょうか。夏休み時期、
 正月、ゴールデンウィークなどは高く、閑散期になると安くなります。
 しかしこれも「常識」となっていますね。

 ●部屋にある冷蔵庫に入っているもの、妙に高いですよね。これもおか
 しなことです。ものすごく交通の不便な場所で、「誰かがリュックに担
 いで運んだジュース」とかならともかく…。旅館を一歩外に出たところ
 にある自動販売機で売っているものと同じものが、価格が違うのは変で
 しょう。そういうもので稼ぎたいという意図が見え見えです。

 ●真田さんは、これらの「ちょっとおかしいのでは」と誰もが思ってき
 たものを、その思いに忠実に改善したと言えるでしょう。代理店を通さ
 ないのは、価格を勝手に上下されるのを防ぐためですね。

 ●自分の業界で、「ちょっとおかしいぞ」と思うものはありませんか。
 それは今まで誰もが気づいていながら、「常識」という名のもとに、そ
 のままにされてきた慣習かもしれません。勇気を出して変えれば、多く
 の賛同者を得られる可能性もあります。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 一昨日、ある診断士仲間(先輩ですが)とのお酒の席で、県や市の相談
 窓口にはプライバシーが無いという話が出ました。相談者は、たいてい
 何か経営上の問題があって来るのですが、話をする場所が、相談を受け
 る専門家以外の関係無い職員等にも筒抜けの空間ばかりです。(^_^;) 
 民間であれば、絶対に配慮しますね。これも公的な相談窓口を利用する
 人が少ない理由のひとつかもしれません。

 金曜日にご紹介した「経営革新支援法」についてお問い合わせがありま
 したが、なぜかその方への返信ができませんので、ここで申し上げます。

 → 窓口は、
   http://www.chusho.meti.go.jp/kakushin/renraku.html
   支援策の内容は、
   http://www.chusho.meti.go.jp/kakushin/tebiki_01.html
   をご覧下さい。
   申請内容を承認されれば、融資を受けられる可能性が高まりますし、
   補助金もあります。まずは気軽に電話をしてみましょう。担当者が
   留守にしていると困りますので、アポをとった方がよいと思います。
   窓口が遠方の場合は、近所に相談窓口が無いか、聞いてみて下さい。
  

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