マーケティング資料室:味の素、「クノールカップスープ」活性化に成功

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執筆者:兵法経営コンサルタント 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 2203号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        顧客が自らやってくるようにしよう。
       行動しやすい小さなステップを設けるのだ。

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━━━━━━━━━━━━ 2011年12月28日付日経MJより ━━━━━
□■□  本日の注目記事(3面)
■□■   仕掛け多彩に参加型磨く         味の素 
□■□     「クノールカップスープ」活性化に成功
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今日は、約40年の歴史を持つ長寿ブランド「クノールカップスープ」で
参加型CM(コマーシャル)を成功させた、味の素に関する記事です。

■スープにパンをつけて食べる「つけパン派」か、浸して食べる「ひた
 パン派」か──。

■どちらを支持するか、昨秋実施したネット投票では累計約30万人が投
 票。つけパン派の勝利を受けてのCMも作成した。同ブランドの10年
 10月〜11年1月の売上高を2割引き上げた。

■9月末から始めた今季CMもつけパン派代表に三浦春馬、ひたパン派
 代表に北川景子を起用。

■今季は2人のほか計9タレントを登場させ、それぞれが何派かを当てる
 「あてパン」キャンペーンを11月中旬まで実施した。自社ホームペー
 ジ上にはヒントとなる映像も用意、6万人が応募した。

■参加型CMを成功させるには「『自分はどちら派なのか』など、視聴
 者が自分の問題として意識してくれる枠組み作りが大切」(山口氏)。

          とのこと。それで、↓↓↓

────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
 ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


テレビCMに対する感じ方は、昔と今では大きく変わっています。

私が子供だった40年前、少なくとも私は、テレビCMを邪魔だと感じた
ことはありませんでした。

15分に1回程度の間隔で挿入されるCMは、子供がトイレに行くのに
ちょうどよかったですし、CMそのものも見て楽しんでいたように思い
ます。カラーテレビが普及した頃で、テレビの黄金期でした。

ところが、インターネットの登場で一変します。特にブロードバンドが
普及し始めると若者はテレビ離れを起こし、視聴率は低迷・・・

ここ数年、テレビドラマの最中に5分おきにCMが挿まれることも
めずらしくなくなったのは、テレビ局が広告収入を確保するための苦肉
の策なのでしょう。

その多さには腹立たしく感じることもあるほどですが、今年、発生した
震災直後、テレビCMがまったく流れなくなった時期には、

「普通のCMが見たい」

と思ったものです。早く日常に戻りたいという気持ちからでしょうが、
邪魔に感じていたCMも必要なのだとハッキリと認識しました。

視聴者を怒らせるほど無節操にCMを流すのは得策とは思えませんが、
適度なCM放映は視聴者の側からしてもプラスなのです。

このような顧客視点に立つと・・・

「わが局は、過度なCM放映は慎みます」

とテレビ局が宣言すれば、視聴者の好感を得て、視聴率アップにも
つながるのではないでしょうか。

もちろん、視聴率はコンテンツ次第ですが、どんなに中身がよくても
CMが多すぎると、視聴者は録画しておき、後でCMをカットしながら
見ます。ですから、CM放映の頻度が高いのは逆効果も生むのです。

いったい視聴者はどの程度のCM放映を好むのか、どれくらいの頻度で
あればCMを見るのか、しっかり調査してみるべき。


味の素は、長寿ブランド「クノールカップスープ」の、昨年秋〜冬の
テレビCMで、そのテーマを「つけパンVSひたパン」とし、どちらを
支持するか、視聴者に問いかける形にしました。

これをインターネットと連動させ「ネット投票」という形をとったので
すが、約30万人が投票するという盛り上がりを見せ、売り上げもアップ。

今季も計9人のタレントがどちらを支持しているかを当てさせるキャン
ペーンを実施しています。

このように、

・CMとは見させるものでなく、参加してもらうもの

というふうに考え方を変えれば、CMの作り方もテレビ放映の仕方も
変わっていくでしょう。その方が視聴者の支持も得るはず。


あり過ぎると邪魔、なさ過ぎると寂しいテレビCM。その質と量につい
て最適な形とは何か?

テレビ局やCMの制作会社、広告主の企業には、ぜひ視聴者の視点で
模索していただきたいものです。


クノールカップスープ CM・キャンペーン
http://knorr-club.jp/campaign/index


●さて、あなたは、

・顧客に行動を促す

情報を提供していますか。


企業は最終的に、顧客に「買う」という行動を起こしてもらう必要が
ありますが、そこに至るまでに、

・顧客が抵抗を感じない、むしろ自分から行動したくなるような
 小さなステップ

を用意しておき、顧客の意志で売り手に近づいてくる状況を作ることが
大事です。

どんなステップを設ければよいか、よく検討してください。


【孫子の名言】「我戦わんと欲すれば、
        敵塁を高くし溝を深くすといえども、
        我と戦わざるを得ざる者は、
        その必ず救う所を攻むればなり」(虚実篇)


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

当メルマガ、年内の配信はこれにて終了です。
1年間、誠にありがとうございました。

今年は何と言いましても、東日本大震災が大きかったです。
「孫子の兵法」や「武士道」をお伝えする際には、

「明日、死んでも悔いのないように今を生きましょう」

という話をさせていただくわけですが、震災は無言で生きることの大切
さを教えてくれました。これが孫子のいう、

「これを犯(もち)うるに事を以(もっ)てし、
 告ぐるに言を以てするなかれ」(九地篇)

ということなのだと思います。

多くの方の命を奪った震災。この教訓を何としても生かさねばなりませ
ん。2012年はぜひ、あなたも私もせっかくの命をフルに使いましょう。
まさに「使命」ですね。

では、よいお年をお迎えください! (#^.^#)

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