マーケティング資料室:バロー社長、仮説を持つ企業だけが生き残る

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執筆者:兵法経営コンサルタント 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 2188号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         厳しい時代は慎重に経営しよう。
     正しくつかみ、正しく対応する努力が欠かせない。

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━━━━━━━━ 2011年12月5日付日経MJ(3面)より ━━━━━━
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◆◇◆      「仮説を持つ企業だけが生き残る」
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 ◆         バロー社長  田代 正美 氏
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今日は、低価格を武器に成長を続ける食品スーパー、バローの社長、
田代正美(たしろ・まさみ)さんへのインタビュー記事です。

■──成長を支えているものは何でしょう。
 「企業には仮説型、問題対応型、思いつき型と3つのタイプがありま
 す。厳しい時代を迎え、少なくとも2番目と3番目は生き残れません。
 ‥‥仮説を持っていないといずれダメになります」

■「‥‥仮説を立てるには全体感と哲学が必要です」

■「18円豆腐も採算は合います。でないと公正取引委員会に怒られます。
 価格はまだまだ下がります。トヨタ自動車は3年で30%のコストダウ
 ンをやっているわけですよ。うちも発注ミスとかまだまだ無駄が多い。
 一方で、品質の高いPBにも力を入れます。とことん安い商品が作れ
 ないと逆にいい商品は作れません。品質を維持して安く作るにはすご
 い努力がいるからです」

■「日本の流通はまだ非効率だと思います。‥‥より効率的な流通に
 変わっていくでしょう」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

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    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

経営計画を立案する際、まず行うのは、

・自社分析
・環境分析

です。自社の強みや弱みを定量的、定性的につかむとともに、
今後の環境(市場、競合、流通など)がどう変化していくのかを
予測します。

それによって、

「わが社はこの方向へ進み、このことをしっかり実現できれば
 存続、発展できるに違いない」

と仮説を立てるのです。

ですから、食品スーパーバローの社長、田代正美氏の、

「仮説を持つ企業だけが生き残る」

という言葉はごく当たり前のことを言っているに過ぎないのですが、
中小企業の場合、この当たり前のことができていないケースが少なく
ありません。

また、大企業でも、表面的には整えていても、実質的な中身は出来て
いないところがあります。記事で田代氏は、

「ダイエーが失敗したのはホテルなど本業以外をどんどんやり、
 そしてそれをやめなかったことでしょう」

と述べていますが、これは暗にダイエーが「思いつき型」であったこと
を指摘しているのだと思います。かつ、問題が発生してからあれこれと
手を打った「問題対応型」でもあります。

創業者が「思いつき」で成功した場合、これを仮説立案型の経営に移行
していくのはなかなか難しいです。創業社長にとっては、そのプロセス
がまどろっこしくて仕方ないのかもしれません。


仮説を立てるのに、田代社長は、

「全体感と哲学が必要」

と述べていますが、

・全体感=自社分析と環境分析で得られる事実の認識
・哲学=価値観

と捉えてよいと思います。

事実認識は、科学的にやれば、どの人がやってもある程度、共通になり
ますが、価値観は個人によって異なります。例えば、

・良いものを安く売ることにこだわる

社長と、

・良いものであれば少々高く売ってもよい

という社長の間には価値観に差があるので、仮説も変わってくるのです。

田代さんは食品スーパーという、庶民を相手にする業態ということも
あって、

「無駄のない経営」

による安さの追求にこだわっておられるよう。18円の豆腐でしかも
利益が出ているというのはすごいですね。

欧州危機などでさらに厳しい時代を迎えそうですが、同社はしっかり
生き残っていきそうです。


バロー
http://www.valor.co.jp/vghp/


●さて、あなたは、

・「問題対応型」「思いつき型」の経営を行っている

ということはありませんか。


中小企業の社長には、心の底で、

「計画など作っても仕方がない。どうせ変わるのだから」

と考えている人が多いです。「どうせ変わる」というのは、社長の
「思いつき」や周囲の状況変化で、どんどん変わっていくということ
です。

果たして今のままで今後の厳しい時代を乗り越えていけるか、
よく考えてみてください。私はバローの田代社長の認識が正しいと
思います。


【孫子の名言】「彼を知り己を知れば、百戦あやうからず」(謀攻篇)


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

先日、行きつけの床屋に散髪に行ったら、いつも刈ってくれていた
おじさんがいませんでした。

店の人によれば、突然、亡くなったとのこと。朝、布団の上で息を
引き取っていたそうです。55歳。

驚きました。あんなに元気だったのに・・・

11月24日に、選挙に関する記者会見を開いたばかりの元公明党幹事長、
冬柴鉄三氏(75歳)は、昨日、急性肺炎でお亡くなりになりました。

上のお2人がそうだというのではありませんが、元気な人ほどどこかに
健康に対する油断があるのかも、とも思います。

寒さが増してきました。忘年会シーズンでもあり、どうぞお気をつけ
ください。(#^.^#)

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