マーケティング資料室:カルピス、菓子・居酒屋等とコラボでV字回復

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執筆者:兵法経営コンサルタント 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 2154号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
         自社の強みを眠らせていないか。
      今はフル活用しなければ生き残れない時代だ。

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━━━━━━━━━━━━ 2011年10月17日付日経MJより ━━━━━
□■□  本日の注目記事(1面)
■□■   菓子・居酒屋とコラボ         カルピス
□■□      濃縮液拡販で業績V字回復
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今日は、外部企業とのコラボレーションによる商品の多面展開と販促で
売り上げをV字回復させた、カルピスに関する記事です。

■新商品「カルピスもち」は、カルピスの濃縮液入りクリームをマシュ
 マロともちでくるんだ和風菓子。

■同様のコラボ商品はこの2年間で10を超える。山崎製パンが6月から期
 間限定販売した「カルピス蒸しパン」はコンビニなどで30代主婦らに
 支持され、新商品としては通常のヒット商品の3倍の売り上げを記録。

■業績不振は「一度は飲んだことのある人」が大人になると“卒業”し
 てしまう実情を表す。

■‥‥商品開発は他社の力を借り、自らは濃縮液を提供して販売底上げ
 を図る、という戦略を打ち出した。

■ただ、やみくもに増やせばブランド毀損の危険性も高まる。色は白が
 基本。濃縮液の混合比率。パッケージの水玉の数や配置──。コラボ
 の基準は厳格だ。

          とのこと。それで、↓↓↓

────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
 ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


カルピスがおいしいということは十分、分かっており、決して嫌いでは
ないのですが、まず買うことはありません。

記事によれば、2007年に実施したイメージ調査で、

・「親しみ」「懐かしさ」を挙げながら過去の商品と認識する消費者像

が浮かび上がったとのこと。

これは私の感覚ともピッタリ合います。カルピスは過去のもの。もはや
自分の人生で再び世話になることはない、という感じなのです。

少子化が進む中、カルピスは苦戦が続いていました。そこで2007年、
同社は、

・商品を多様化して消費者とブランドの接点を増やす

という方向へ戦略転換します。ただし、

・商品開発は他社の力を借りる

ことにしました。

考えてみれば、他の食品メーカーから見たら、カルピスというブランド
を持っていることはうらやましい限りのはず。

同社の調べでは「カルピス」経験率は99.7%。日本人で飲んだことが
ない人を探す方が難しいという稀有なブランドであり、大多数の日本人
に親しまれてきた商品なのです。

このカルピスを生かす手はないか。
しかも、ブランドイメージを守りつつ・・・

同社は、他社とコラボレーションする際の、濃縮液の配合比率、パッ
ケージの水玉の数や配置などの基準を厳格に設定し、さらに、社内横断
組織の「ブランド管理委員会」が商品案を審査するなど、

・徹底的にブランドを守りながら、かつ攻める

戦略で、コラボ商品を広げました。

「カルピスもち」(日本橋菓房)
「カルピス蒸しパン」(山崎製パン)

の他にも、

「カルピスマシュマロ」(エイワ)
「カルピスガム」(江崎グリコ)
「カルピスシュークリーム」(麦の穂)
「カルピスクリーム」(丸和油脂)…給食用

さらに、居酒屋などのメニューなどとしても提案しています。

消費者は、カルピスと聞いただけで安心し、なつかしさも手伝って、
新商品に手が出るでしょう。コラボ企業も「カルピス」ブランドを
使えるのは願ったりかなったり。

こうして、眠っていた強みをフル活用した同社の売上高はV字回復を
遂げたのです。

コラボ企画はまだ始まったばかり。
これからしばらくは、同社の快進撃が続きそうです。


カルピス
http://www.calpis.co.jp/


●さて、あなたは、

・せっかくの強みを活用できていない

ことはありませんか。


私の経験からすると、このような企業は極めて多いです。

・何が強みか認識できていない
・強みは分かっているが、どう使ってよいか分からない

という状態であれば、一度、経営幹部を集めてじっくり話し合って
みてください。取引先に尋ねてみるのもよいでしょう。カルピスの
ようにコラボ企画が生み出せるかもしれません。


【孫子の名言】「彼を知り己を知れば、百戦あやうからず」(謀攻篇)


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

昨夜、スタートしたテレビドラマ、

南極大陸
http://www.tbs.co.jp/nankyokutairiku/

俳優の香川照之さん演じる「星野英太郎」のモデルは、第1次越冬隊で
隊長を務めた故・西堀栄三郎氏。氏のリーダーシップで多くの業績を
上げることができたそうですが、今回のドラマでもその辺りがどう
描かれるか、楽しみです。

ちなみに、キムタク演じる主人公の「倉持岳志」のモデルは、第1次
越冬隊で地質学・犬係を務めた故・菊池徹氏だそうです。

第一次南極観測隊隊員、菊池 徹の記録
http://antarctica.kikuchigroup.com/

今の日本人に欠けている情熱やハングリーさを思い出すのに役に立つ
ドラマとなるのでは。期待しています。(#^.^#)

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