マーケティング資料室:ユナイテッドアローズ、「体験」売りに集客

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執筆者:兵法経営コンサルタント 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 1971号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        商品のファンは離れやすいものだ。
           会社のファンを作ろう。

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

━━━━━━━━━━━━ 2010年1月17日付日経MJより ━━━━━
□■□  本日の注目記事(5面)
■□■  「体験」売りに集客     ユナイテッドアローズ  
□■□      婦人服旗艦店 衣食住を提案
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今日は、2010年10月に新装開業したユナイテッドアローズの
「原宿本店ウィメンズ館」に関する記事です。

■「豊かな暮らし」をコンセプトに、従来の「モノ=商品」だけでなく、
 料理教室や美容サービスなど、ここでしかできない「コト=体験」を
 掲げて再出発。

■「クスクスはいい感じですか」。1月12日、地下1階で開かれた料理家
 ・栗原友氏の料理教室を30代OLら5人が受講した。

■「衣」「食」「住」「遊」「知」「美」「癒」の総合的な生活提案を
 店のキーワードに据え、「ここでしかできない」体験を集客につなげ
 る試みの象徴だ。

■改装に際し、1階には初の外部出店という京都市の人気甘味処
 「ぎおん徳屋」も誘致。

■地下1階には頭皮をケアするヘッドスパと爪を手入れするネイルサロ
 ンを兼ねた「a twig(アツィグ)」を開設。

          とのこと。それで、↓↓↓

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ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
 ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


これが婦人服のセレクトショップ?

ユナイテッドアローズの「原宿本店ウィメンズ館」には、

・甘味処「ぎおん徳屋」
・キッチンスタジオ
・ヘッドスパ&ネイルサロン
・ショップチャンネル専用モニタールーム

などが併設されています。
今までにない斬新な試みといってよいでしょう。

記事によれば、改装後、10年12月末までの売上高は計画比3%増、
テレビ通販の売上高を合わせると前年同期比30%増と好調です。


モノが売れるための一番の要素は、

・商品そのものの魅力

にあります。消費者やユーザーを引き付ける商品を保有していれば、
並べているだけで売れていくでしょう。

ところが、世の中には次々と新しい商品が登場しますし、
そうでなくても顧客は飽きっぽいわけですから、
自店でも新商品の仕入れや開発をやり続けねばなりません。

通常、小売店はこのような商品の入れ替えで店の鮮度を維持します。
ところが、それだけでは集客できなくなる日がやってくるのです。

商品の次元が変わる段階、とでもいうべき時、例えば、

・従来のテレビが、すべて薄型テレビに変わる
・従来の自動車が、すべてエコカーに変わる
・一家に一台の電話を、1人一台持つようになる

などの現象が起こると、前の次元の商品について、
どんなに品ぞろえを厚くしても売れなくなってしまいます。


ファッションの世界でも、これと似たことが起こります。
ユナイテッドアローズの原宿本店ウィメンズ館を取り巻く環境は、
短い時間で一変したのです。

記事によれば、

・原宿周辺は外資ファストファッションの進出で低価格商品を求める
 若者の街になった
・かつてセレクトショップは先端的な海外ブランドを置くことで
 成長したが、今やネットで簡単に買える時代となった

ために、原宿本店ウィメンズ館でも、ただ商品を入れ替えるだけでは
集客できなくなってしまいました。

しかし、テレビや自動車のように、
今までの商品がまったく売れなくなってしまうわけではありません。
まだ、顧客を呼んできさえすれば、売ることは可能な段階です。

そこで同社では、

・「コト=体験」

の提供を加えることにしました。
これには、体験そのものが集客の種になるのに加え、

・店そのもののファン

を作り出す効果もあります。

商品がよいかどうかを超えて、
店を応援してくれる人たちをコツコツと増やしていけば、
経営は安定していくのです。

ユナイテッドアローズは、まったく新しい段階に突入しました。
これが成功すれば、同社はまた成長軌道に乗ることでしょう。


ユナイテッドアローズ原宿本店ウィメンズ館 ニュースリリース
http://www.united-arrows.co.jp/news/10100113.html


●さて、あなたは、

・商品のファンを超えた、「会社のファン」

を作る努力をしていますか。


よりよい商品を生み出す努力は不可欠ですが、
新機軸を打ち出せない時期というのはどうしてもあります。
そんなとき、支えてくれるのが「会社のファン」なのです。

日ごろから顧客を大事にしている企業は、
厳しいときでも沈没してしまうことはありません。


【孫子の名言】「道とは、民をして上と意を同じうせしむる者なり。
        故にこれと死すべく、これと生くべくして、
        民うたがわざるなり」(計篇)


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

今年の大河ドラマは『江〜姫たちの戦国』。

私も始めから見ております。勝手に評価をつけさせてもらうと、
初回が中の下、昨日が中の中といったところ。

しかし、一昨年の『篤姫』のときも最初は面白くなく、
「ちょっと見る気になれない」とまで感じたほどでしたが、
3〜4月あたりからグイグイ引き込まれていきました。
『江』も、そうなることを期待しています。

歴史的にさほど注目されていなかった人物を取り上げ、
光を当てる手法は、まさにマーケティングそのもの。
自社の商品でもできないか、考えてみるべきですね。(#^.^#)

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