マーケティング資料室:味の素ゼネラルフーヅ、ブレンディ早期販促で店頭棚取り

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執筆者:兵法経営コンサルタント 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 1869号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
       確実に勝つために抜かりなく準備をしよう。
         人事を尽くして天命を待つのだ。
   
     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

━━━━━━━━━━━━━ 2010年8月6日付日経MJより ━━━━━
□■□  本日の注目記事(3面)
■□■   早期販促で店頭棚取り     味の素ゼネラルフーヅ
□■□      「ブレンディ」大量CMで定番の座に
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今日は、ペットボトル入りコーヒー飲料の4〜6月の販売金額(日経POS
データ)により作成した売れ筋ランキングで、ベスト10に6商品が
入った味の素ゼネラルフーヅ(AGF)に関する記事です。

■圧倒的とも言える強さを示したAGFの「ブレンディ」。

■‥‥「いち早く冷蔵庫の定位置を獲得できるかどうかが大切」とみて
 販促の早期化に着手。‥‥例年より1ヵ月以上早い3月から店頭での
 販促に取りかかった。

■今年の販促ではコーヒーに牛乳を入れる飲み方提案を前面に打ち出し
 た。

■7対3の割合で簡単に注ぐことができる目盛り付きのグラス「7対3うま
 できグラス」も開発。キャンペーンの景品として消費者への配布を
 始めた。

■3〜6月のCM投入量を、毎月約4000GRP(GRPは延べ視聴率を
 示す単位)と例年より多めにした。

          とのこと。それで、↓↓↓

────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
 ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


●暑くなってくると、私も毎日、冷蔵庫で冷やしたペットボトル入りの
 コーヒーを飲みます。ちなみに今、わが家の冷蔵庫に入っているのは
 ネスカフェの低糖。今回のランキングでは3位です。


●果たして、このペットボトル入りのコーヒーを味の違いで、つまり、
 「ブレンディがおいしい」とか「絶対にネスカフェがうまい」と考え
 て選ぶ人はどれだけいるのでしょうか。


●私が自分で買う場合、最近は必ず「無糖」を選ぶようにしていますが、
 無糖であれば、ブレンディでもネスカフェでもかまいません。店頭で
 安い方、あるいは目立つ方を買います。


●記事によれば、ペットボトル入りコーヒー市場における市場占有率は、
 味の素ゼネラルフーヅ(AGF)が55%でトップとのこと。ネスカ
 フェがどれくらいか分かりませんが、AGFがかなり優位に立ってい
 ることは確か。


●一般的に、1位と2位の差はかなり大きいです。オリンピックでも、
 金メダリストは名前と顔を覚えられますが、銀メダリストは忘れ去ら
 れるもの。


●おそらく「ペットボトル入りコーヒーと言えば何が浮かびますか?」
 と道行く人に尋ねたら、圧倒的に「ブレンディ」という答えが返って
 くるでしょう。


●トップシェアを誇るブレンディ。それでもAGFは販促の手を抜きま
 せん。今年は早い段階で家庭の冷蔵庫の定位置を獲得すべく、例年よ
 り1ヵ月以上も早くスーパーなど小売店での販促に取りかかりました。


●また、同社はアイスコーヒーの飲み方に関する調査を実施し、購入者
 の7割がアイスコーヒーに牛乳を入れて飲んでいることをつかむと、
 「てづくりアイスカフェオレは7対3」というキャッチコピーを採用し
 たり、カフェオレ用のグラスを開発したりしています。


●テレビCMでは原田知世さんを継続的に起用し、ブレンディをお茶の
 間に定着させています。今年は例年よりCMを増やしたとのこと。
 一連の活動で露出度をさらに高めているのです。一気にネスカフェを
 引き離し、トップの座を確たるものにするのが狙いでしょう。

 〈ブレンディ〉ボトルコーヒーアイスカフェオレ
 ⇒ http://www.agf.co.jp/enjoy/ippai/bottle.html


●さて、あなたは、

 ・勝つための準備

 を抜かりなく行なっていますか。


●AGFはトップシェアを占めながらも、他社より早く販促に動き出し、
 飲み方を提案したり、キャンペーンを展開したりしています。AGF
 に勝者の驕りや油断は見られません。同社に習い、準備を完璧に行っ
 て確実に勝つことを心がけましょう。

 
【孫子の名言】「虞(ぐ)を以て不虞を待つ者は勝つ。」(謀攻篇)
        ※虞=準備

───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

昨日、当メルマガでペットボトル入りワインの記事を取り上げたところ、
http://www.bushidoman.com/1868mercian.htm

飲食業界の周辺で働いておられるというT.J.さんから、
以下の趣旨のメールをいただきました。

・真正面から賛成できかねる話題である。
・消費機会を増やすだけがビジネスではなく、文化に対するリスペクト
 もどこかで意識せねばならない。
・真摯にワインを造るひとたちにとっては、不快に映るかもしれない。

おそらく、T.J.さんと同じ意見の方はたくさんおられるでしょう。
中には「こんなのワインじゃない!」と怒っている方もいるはず。

そんな中で、このメルシャンさんの新商品に抗議行動を起こす団体など
が現れ、大きなうねりとなって広がれば、ペットボトルワインは無くな
るかもしれません。T.J.さん自身が先頭に立たれるかも。

しかし、そこまでやる人もおらず、かつ、多くの人が日常、飲む酒とし
て広く認知されれば、ワインの新しい形として残っていくでしょう。

今回の新商品がどうなるかは、味も分からないですし、何とも言えませ
んが、おそらく、1000年先もガラス瓶入りだけ、というふうにはならな
いと思います。ペットボトル、紙パックなど、異なる容器が必ず出てく
るでしょう。他に、より環境を意識した容器なども・・・

そこで、兵法的思考が重要になります。万物が流転する中で、どう対応
していくか? 自分も進歩・発展しなければ、時代に取り残されるだけ
です。頭を柔らかく保ち、このペットボトル化をチャンスにできないか
と考える発想も必要。「易経」「老子」「孫子」の世界観です。

今日、取り上げたアイスコーヒーは日本人の発明です。欧米にコーヒー
を冷やして飲む文化はありませんでした。ラーメンも中国から渡って
来たものを日本人が改良し、世界に輸出しています。ワインもそうなる
かもしれませんね。

T.J.さん、ご意見、ありがとうございました!

今朝の福岡は晴れ。週末は長崎へ帰ります。では、また来週!(#^.^#)

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