中小企業診断士の勉強部屋:エポック社、海外市場開拓「急がば回れ」

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執筆者:中小企業診断士 濱本 克哉

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◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 1808号 ◆◆◆

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    〜〜〜【兵法マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
            困難な道を選ぼう。
        そうすれば業績も着実に伸びる。

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

━━━━━━━━━━━━ 2010年5月12日付日経MJより ━━━━━
□■□  本日の注目記事(3面)
■□■   海外市場開拓「急がば回れ」     エポック社
□■□      ブランド価値を維持して販売量拡大
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今日は、動物人形「シルバニアファミリー」を海外で販売し、着実に
実績を上げているエポック社に関する記事です。

■ここ3年の海外売上高は年3〜4割のペースで伸びている。

■‥‥多くの国では所得や階級の格差を反映し、玩具店も大衆的な
 チェーンとは別に高額商品を扱う富裕層向け店舗が存在する。米国で
 1割にも満たないこのマーケットに、エポック社は当初の狙いを絞る。

■代理店選びのターゲットは高級店専門の卸。進出を決めた国には前田
 道裕社長が直接出向き「森の奥にあるというシルバニア村の設定が
 伝わること、子供が実際に商品で遊べること」と、売り場イメージを
 示す。

■認定する卸は基本的に1ヵ国に1社。適当な卸がなければ進出を見合わ
 せることもある。

■エポック社は各国・地域の代理店から吸い上げた動物の人気ランキン
 グの報告をもとに、約200種類に及ぶ動物の人形を製作。

          とのこと。それで、↓↓↓

────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
 ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


●売り手は「なるべく効率よく販売したい」と考えるものです。労力を
 少なくし、材料費もかけず、しかも大量に売りたい・・・

 ・少品種大量生産

 で、あとは商品を流通させれば飛ぶように売れる、という状態を狙い
 ます。


●需要が多く、供給が少ない商品であれば、できないことはありません。
 最近ではアップル社のiPad(アイパッド)がよい例です。しかし、
 なかなかこのような商品を生み出せるものではありません。


●それに、このアイパッドにしても、数年のうちに強力なライバルが
 現れれば、今のような独壇場を続けることは困難になるでしょう。
 よほど他社を寄せ付けない技術を保持し続けない限り、少品種大量生
 産は一時的なものに終わってしまうのです。


●エポック社は1980年代後半に米国でシルバニアファミリーを販売し、
 痛い目に合っています。記事によれば、

 「人気がピークを過ぎたらたたき売られ、あっという間にブランド力
  が失墜」(太田雅久常務)

 したとのこと。大手メーカーを代理店にして失敗したのです。


●そこで同社は戦略を転換しました。シルバニアファミリーを高級玩具
 と位置づけ、富裕層向け店舗のみで販売するようにしたのです。同社
 の方針を徹底するため、高級専門店の卸を厳選しました。


●進出を決めた国には社長自ら足を運び、卸を決めるという念の入り様
 です。今や42ヵ国・地域で販売しているシルバニア。米国でも販路を
 限定し、ブランド戦略が軌道に乗ったので、この実績を背景に、

 「魅力的な売り場を作り、大幅値引きはしない」

 という内容の契約を締結したうえで、大手チェーンへの販売も開始。


●また、海外で人気を得るには海外の嗜好に合わせることも必要です。
 各地のニーズに合わせて動物の人形を作った結果、日本で売られて
 いるのは全商品の3分の1に過ぎないとのこと。つまり、

 ・多品種少量生産

 を地道に行っているわけです。


●エポック社の海外戦略は、極めて丁寧に商売の王道を積み重ねている
 といった感じがします。労をいとわず足を運び、相手が欲しいものを
 作って供給することで、海外の富裕層をガッチリ押さえているのです。

 シルバニアファミリー
 ⇒ http://sylvanian-families.jp/


●さて、あなたは、

 ・なるべく楽をして売る道

 を選ぼうとしていませんか。


●その道は確かにあります。しかし、残念ながら、その道は短いのです。
 ちょっと進んだらもう終わり。その先は断崖絶壁で命まで失うことに
 なります。苦しくても困難な道を選んでください。この道は長いです。
 それに、その先には多くの人の笑顔が待っています。

 
【孫子の名言】「道とは、民をして上と意を同じうせしむる者なり。
        故に之と死すべく、之と生くべくして、
        民うたがわざるなり」(計篇)


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

こちら↓ で連載をスタートしました!

ネット社長塾(日本経営合理化協会)
http://www.jmca.net/column/school.html

「社長のための兵法経営」と題しまして、おおよそ2週間に1回程度の
ペースで書いていく予定です。

ここでは老子、荘子の思想を根幹に据え、兵法経営を解説していきます。
学習すれば「孫子の兵法」の理解も深まる老荘思想。
ぜひ経営にお役立てください。第1号は、

・経営で行き詰らないコツ

です。兵法経営を実践すれば行き詰ることは無くなります。

今朝の福岡は晴れ。急に寒くなり、風邪をひく人が増えているよう。
お気をつけください。(#^.^#)

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