中小企業診断士の勉強部屋:日本調剤社長、病院に頼らない新しい調剤薬局を展開

日経MJを読み解く!

メルマガ登録・解除 現役中小企業診断士が執筆中! 読者数3万人超
 


執筆者:中小企業診断士 濱本 克哉

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2009年12月1日 〓〓〓〓〓〓 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 ◆◆◆ 日経MJに見る社長のための兵法的経営戦略 1706号 ◆◆◆

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

      〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          危機はいつ訪れるかわからない。
       日ごろから着々と基盤を固めておくことだ。

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

━━━━━━━━ 2009年11月30日付日経MJ(3面)より ━━━━━
 ◆
◆◇◆      病院に頼らない、新しい調剤薬局を展開
◆◇◆
 ◆         日本調剤社長  三津原 博 氏
────────────────────────────────

今日は、攻めの姿勢を鮮明にしている調剤薬局2位の日本調剤社長、
三津原博さんへのインタビュー記事です。

■──薬局事業の好調をどう分析しますか。

 「ひとえに後発薬ですね。当社は積極的に後発薬の普及に努めてきた
 という自負があり、それが高く評価されたところにあります。同じ
 効能の先発薬と比べて処方せん単価が20%前後安くなることから、
 不景気の中で注目が高まっています」

■──後発薬の自社生産が来春に始まります。

 「‥‥調剤薬局が大きなリスクを背負って自社生産に乗り出すことに
 疑問の声もいただきますが、新しい店舗戦略を描くと、どうしても
 まとまった数量が必要になります。‥‥」

■──病院に頼らない店舗なら、新規出店は迅速に進められますね。

 「従来の新規出店は年30前後。現在はグループ全体で約280店を展開
 していますが、9割は門前薬局です。今後は脱・門前薬局型の店も出
 していきますから、年100店ずつ出せば、少なくとも10年後には1千店
 体制を確立できるでしょう」

           とのこと。それで、↓↓↓

  ────── ∞ ────── ∞ ────── ∞ ───────

   ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
    わかったゾ!!! これぞマーケティングの極意なり。
   ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 

●ご存知の通り調剤薬局は、そのほとんどが病院の近所に店を設けてい
 ます。なぜならば、病院が出す処方せんをもってくる患者によって
 経営が成り立っているからです。


●記事によれば、医薬品は業界全体で1万4千品目あるとのこと。これを
 すべて揃えるには従来の調剤薬局の数倍の規模が必要であり、とても
 できることではありません。

 そこで、調剤薬局も病院によって専門分化しているわけです。


●しかし、もしも病院の経営が悪化したら、当然、薬局の経営も悪化し
 ます。逆に薬局が店を閉めてしまうと、病院側は薬を出すことが困難
 になり立ち往生してしまうでしょう。


●つまり、病院と薬局が一対一で結びついている状態は互いにリスクが
 大きく、安心できません。病院と薬局が多対多で取引きされていれば、
 万が一、どこかの病院や薬局が閉店したとしても大丈夫です。


●これを実現しようと思えば、薬局側はある程度多めに医療用医薬品を
 そろえる必要があります。また、薬剤師も多く雇うことになりますか
 ら、リスクを減らすためにはなるべく利益率を確保できるようにして
 おかねばなりません。市販の医薬品を扱う必要も出てくるでしょう。


●日本調剤は、平成20年4月から処方せん様式の変更が実施され、ジェ
 ネリック、つまり後発薬の時代に突入したことを機に、攻めに転じよ
 うとしています。


●調剤薬局経営が本業でありながら、後発薬の自社生産に乗り出してい
 た同社は、今後、

 ・複数の病院と取引をする大規模な薬局

 を運営し、そこで自社の医薬品を取り扱う予定です。


●これができれば病院側は安心できます。三津原社長は年に100店ずつ
 出店する計画のようで、そこまで急速に店舗展開できるかどうかは
 疑問ですが、広がっていくのは確かでしょう。

 しかし、従来型の調剤薬局との競争がますます激しくなりそうです。

 日本調剤⇒ http://www.nicho.co.jp/


●さて、あなたは、

 ・リスクの大きい取引構造に甘んじている

 ということはありませんか。


●最初のうち「なんとか改めなければ」と考えていても、経営が安定し
 ていると危機感が薄れるもの。しかり、絶体絶命のピンチはある日
 突然、訪れることを忘れないでください。

 取引構造を、より安定的な方向へ見直しましょう。


【孫子の名言】「用兵の法は、敵の来たらざるを恃(たの)むこと無く、
        吾が以て待つ有るを恃むなり」


───────────── 今日はここまで (^o^) ──────

■■■ちょっと一言

今日から師走。

盛り上がらないまま終わってしまいそうな日本経済ですが、「なんとか
しなきゃ」という切羽詰った思いから面白いアイデアは出るもの。

日経MJ20面に「運転手はイケメン」と題して、イケメン男性がセレブ
女性等を対象に自家用車の運転をするサービスが掲載されています。
不況になっても美しい異性にひかれる人間の情は変わらないですね。

運営しているのは「おかかえ運転手株式会社」
http://www.okakae.co.jp/

この会社、運転手派遣というサービスにさまざまな角度から付加価値を
つけて提供しています。この姿勢を見習わなければ。

残り1ヵ月、ひるむことなく果敢にチャレンジしましょう!
今朝の福岡は曇り。どんよりとしています。(#^.^#)

メールマガジンのご購読はこちら

現役中小企業診断士の勉強部屋 マーケティング資料室ホームへ