新しい人気キャラクター「迷い犬」でビジネス

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年6月3日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 124号◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
          頭の中で戦略の方向性は明確か。 
        明確ならば、出合う情報が輝きを増す。
  
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━━ 2003年6月3日付日経MJ7面より引用 ━━━

 ■行方不明のペットたち(lost pets)の捜索を依頼する飼い主のチラ
 シ。その小さな“作品”から、キャラクタービジネスが生まれている。
 
 ■火付け役となったのは振興出版社のアーティストハウス(東京・渋谷、
 河村光庸社長)が今年三月に出版した「LOST」。

 ■「かわいくて悲しいキャラが今の日本にピッタリ」と感じたのが、イ
 メージブランディングなどを手掛けるケーススタディ(東京・渋谷)の
 クリエイティブディレクター、中上寛基氏。同氏の勧めで版権の仲介を
 したのが版権エージェントのアウルズ・エージェンシー(東京・千代田、
 下野誠一郎社長)。都心でペットと暮らす消費者たちの心をくすぐるユ
 ニークな商品戦略が始まった。

 ■まずは、出版元のアーティストハウスなど3社を中心に制作委員会方
 式で版権を獲得。多くの関連ビジネスをひねり出した。

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●記事内に「かわいさと哀愁が同居する」という説明書きとともにキャ
 ラクターの犬の写真が掲載されています。本そのものはさほど売れてい
 ないとのこと。売れていない間に発掘し、ビジネスに発展させたところ
 に、この商品戦略を構築した方の非凡さがあります。

 ●すでに売れているものには皆の視線が注がれており、それをもとにビ
 ジネスを展開しようと思ったら、激しい競争の中で勝ち抜かねばなりま
 せん。この競争で勝ち残れるのは、資金力にモノを言わせられる大企業
 ということになります。

 ●逆に言うと、大企業というのは次第に頭を使わなくなっていく傾向に
 陥ります。お金を積んで「売れるものを扱う」ようにすればいいわけで
 すから。そのうち事業家マインドをもった社員が全くいなくなり、衰退
 していきます。大企業を中小企業のように活気づかせるためには、数万
 人の企業であっても、4〜5人単位の小グループの寄り集まりのような
 組織にし、互いに競争させるようにします。

 ●さて、弱者である私たち中小・零細企業は、まだ世に出ていない、し
 かも消費者やユーザーのニーズに合うものを探し続けなければなりませ
 ん。しかしただ探すといっても膨大な情報を前にどうすればよいかわか
 らなくなりますので、範囲を絞り込む必要が出てきます。

 ●基本は、「誰に」「何を」「どのように」です。私たちのお客は誰な
 のか、言えますか? 「誰のために」のところが漠然としていると、ピ
 ンとこないのです。頭の中のアンテナは、「こっちの方向に進みますよ」
 という統一指令が出されている状態で初めて働きます。例えば私がこの
 ペットの本を見たって、おそらく何とも感じないでしょう。ペット関連
 のビジネスをやっていく気は全く無いからです。

 ●「何を」とは、お客のニーズです。ペットを飼い、ペットを愛してい
 る人たちは、日頃どんな不満や問題を抱えているか? を考えます。頭
 の中にそういう方向ができていると、迷いペットを探しているチラシを
 見たときなどにピーンとくるのです。例えば「ペットが迷子になっても、
 すぐに発見できるシステムがあれば売れるのではないか?」など。

 ●「どのように」とは、自社の強みを中心に考えます。この記事では3
 社が協力して版権を取得し、それをもとに衣料、ぬいぐるみ等のメーカ
 ーを相手に取り引きをすすめ、ビジネスを展開していますね。

 ●出版社であるアーティストハウス社長の頭には、戦略として「出版」
 ビジネスしかなく、この方だけではこのようなビジネスは展開しなかっ
 たと思われます。おそらくこの展開のもとになったクリエイティブディ
 レクター中上寛基さんは、売り出すべきキャラクターを捜し求めていた
 のでしょう。頭の中に「方向性」が無いと、どんな情報も「猫に小判」
 「豚に真珠」なのです。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 ピーンときたとき、その後の行動が大切ですよね。すぐにやるかやらな
 いか。もしかしたら、それが一番の分かれ目かもしれません。

 行動を起こさせるいろんな要素の中で、もっとも強いエネルギーを生み
 出すのは、どうも使命感のようです。

 ところで昨日、神戸の消防隊員の方3名が殉職されましたが、火の中で
 命をおとしかけている人を見て、「助けなければ」と飛び込み、2階が
 くずれ落ちて自分たちも巻き添えとなったそうです。

 孔子は「仁」=思いやりを説きましたが、本当の「仁」は、今回飛び込
 んだ3名の方のように「勇」=勇気を伴います。また、それをすること
 が人として正しいかどうか=「義」の判断が必要となります。

 「義を見て為さざるは勇無きなり」を実践された3名の方は、日本の宝
 だと思います。惜しくも命を落とされたことが残念でなりません。
 ご冥福をお祈りいたします。


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