イオンの資格制度、鮮魚士・惣菜士

日経MJを読み解く!

 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 2003年5月11日 〓〓〓〓〓〓 

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 ◆◆◆ 日経MJに見るマーケティングの戦略・戦術 101号◆◆◆

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     〜〜〜【マーケティング 今日のポイント】〜〜〜
        モノではなくコトを売ることが必要。 
    コトを売らずにおれなくなる資格取得もひとつの手。
  
      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 ━━━━━━━━━ 2003年5月10日付日経MJ4面より引用 ━━━

 ■「イオン鮮魚士」「惣菜士」「寿司マスター」。イオンのショッピン
 グセンターに、一風変わった肩書を持つ「社内職人」が増えている。同
 社は社員やパートの調理技術や商品知識、接客などの水準を上げるため、
 独自の社内資格認定制度を相次いで導入。現在13の資格があり、認定者
 総数は3000人を超えた。

 ■イオンの社内資格制度の中でも、最も資格取得者が多いのが鮮魚士。

 ■鮮魚士の資格制度は、日本調理師協会に実際に社員10人を派遣し、同
 協会の厳しい資格制度を実地で体験させるなどして練り上げてつくった。

 ■鮮魚士を導入した際の最大の狙いは、商品販売の効率化だった。店員
 の水産加工の技術を高めれば、魚を閉店間際にただ値下げするだけでは
 なく、臨機応変に切り身などに加工して付加価値を高めて販売すること
 ができる。また、他にメリットとして、鮮魚売り場担当者全体の士気が
 向上した。

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  ナルホド、ナルホド … ピンと来た!(^o^)
  ⇒ マーケティングのヒント ⇒ 自分で早速やってみよう!


 ●イオン(旧ジャスコ)は、もともと教育にはかなり力を入れている企
 業です。私が在籍した17年前にはすでに「ジャスコ販売士」という資格
 制度を設けていました。商工会議所の販売士制度も、ジャスコの創立者、
 岡田卓也さんが中心となって作ったという記事を以前日経MJで読んだ
 ことがあります。

 ●日本の小売業のレベルアップを果たすことが岡田さんの抱いた使命で
 した。ジャスコとは、ジャパン・ユナイテッド・ストアーズ・コーポレ
 −ションの頭文字をとったもので、旧岡田屋を中心とした3つの小売業
 を合併して作った会社です。確か「合併して日本の小売業を変革させよ
 う」と岡田さんが他の2社に働きかけたと聞きました。

 ●ジャスコが比較的教育がうまいのは、岡田さん自身が創業者ではなく
 後継経営者であることも関係があるのではないかと思います。三重県に
 代々伝わる岡田屋の後継者であった岡田さんは、父親から帝王学を授か
 り、それをまた自分の息子である現社長に授けました。

 ●創業社長さんの中には、後継者の育成については首をかしげる人物が
 少なくありませんが、岡田さん自身、教育を受けて立派な経営者になら
 れた方ですので、それが後継者や自社の社員向けの教育に現れているの
 かもしれません。

 ●さて、今回イオンが導入した社内資格制度ですが、記事には商品販売
 の効率化や社員の士気向上に役立っているとあります。私は、社員が単
 なる「モノ売り」ではないことの自覚を持つことが、マーケティング上
 非常に有効であると考えます。

 ●古い話ですが、私自身がジャスコに入社したのは「接客業」であると
 いう理由からでした。希望としては紳士服か家電売り場に立ち、多くの
 お客さんと会話を交わしながら販売をしたいと思ったものです。店舗に
 配属され、日配部門という乳製品や飲料・デザート類の売り場に着きま
 したので、自分でチーズなどの商品知識を勉強し、接客に備えました。

 ●ところが、スーパーの特に食品売り場では、お客さんが店員に質問す
 るなどということはほとんどありません。ですから、ほとんど毎日商品
 を店頭に並べるだけの「モノ売り」と化していきます。本当は売り場で
 コト=体験を演出し、それがお客さんに受け入れられるか否かを観察し
 つつ、お客と無言の会話を楽しむことも大事なのですが、当時の私は未
 熟で、そこまで思い至りませんでした。

 ●そんな私でも、例えば「惣菜士」と名札に書いてあれば、ただ惣菜を
 売り場に並べるだけでなく、いざお客さんに質問されたときに答えられ
 なければならないという自覚も芽生えるでしょうし、「惣菜士」の作っ
 た売り場として恥ずかしくない状態に保ちたいという意欲も生まれるで
 しょう。

 ●そして、どのようにすればよりおいしく食べられるかということにつ
 いてPOPでお客に提案しよう、試食体験も工夫しようなどと考えると
 思います。資格制度が社員のプロ意識を目覚めさせ、マーケティング技
 能を向上させることにつながります。

 ●自社に導入するならば、形だけの資格制度ではなく、イオンのように
 本格的なものにしなければ意味がありません。個人であれば、通信教育
 などを利用して取得し名刺に書くなどすると、自分の士気を高めること
 ができます。資格取得には固い決心と周囲の人の協力が不可欠ですが。

 ――――――――――――― 今日はここまで (^o^) ―――――――

 ■■■ちょっと一言

 今日は長文になってしまいました。日曜日ということでゆっくり読んで
 いただければと思います。

 さて、今回101号から配信時のメールの件名を、
 「日経MJに見る○号 ○×○×」
 の形に改めました。読者の方からご意見をいただいたことと、私自身も
 なんかちょっとまずいかなぁと以前から思っていたので、新しい始まり
 の101号から変えることにしました。

 今後も、良いご提案は積極的に採用させていただきますので、お気軽に
 ビシビシ言ってください。お待ちしておりますよ。(^_^)

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